...亀裂の入つた荘稼泥地に一本の棍棒を挿す...
李箱 「且8氏の出発」
...同時にヒトの宿命的発狂は棍棒を推すことであれ*...
李箱 「且8氏の出発」
...棍棒で粉砕したく思った...
太宰治 「東京八景」
...棍棒が倒れるとカランカランという音がして...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...母親をせびった小銭で近所の大工に頼んでいいかげんの棍棒(こんぼう)を手にいれた...
寺田寅彦 「野球時代」
...ジョンドレットは棍棒(こんぼう)の男との対話を終えて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「こん畜生!」長太はその棍棒を振りかざして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは犬殺しで帯へ挿した棍棒を今抜こうとする瞬間であった...
長塚節 「太十と其犬」
...總理大臣め棍棒で二度おれの背中を毆りつけをつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...貴族たちには棍棒を喰はせて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...きっと凶器に使った棍棒ようのものを捜しているんだぜ...
平林初之輔 「五階の窓」
...棍棒でサメを叩き殺せるほど俺は若くない...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...時々彼は棍棒を高く振り上げて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...吾人が棍棒、弓、藺籃の以外に出なかつた時期に於て、又、吾人が紡車、滑車、轆轤、植杭機を案出したのは比較的近代に於てゞあるが、既にその時期に於て、又吾人の傑作が弩砲、時計、機織器であつた時期に、この「しほがまぎく」属は科学的実験用に適するが如き密封したその嚢や、その次第に外れる弾機(スプリング)や、その傾斜平面の組合せ等を案出してゐたのであつた...
牧野信一 「卓上演説」
...「棍棒をすてろ」とペローが命令した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その鉄の棍棒を振り上げて新しく襲って来た...
横光利一 「上海」
...大槌(おおづち)や棍棒(こんぼう)で打ち壊したらしい門内へ...
吉川英治 「剣の四君子」
...水火棍(すいかこん)(獄卒棒)を振り上げるのを...
吉川英治 「新・水滸伝」
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