...」と交(かわ)る交(がわ)るいって、向合って、いたいたけに袖(そで)をひたりと立つと、真中(まんなか)に両方から舁(か)き据えたのは、その面(おもて)銀のごとく、四方あたかも漆のごとき、一面の将棋盤...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...――「将棋をさしている奴がいる」その声に...
海野十三 「空襲警報」
...そして将棋をさしたのであった...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...この手数将棋といふのは...
関根金次郎 「手数将棋」
...通し碁、通し将棋、なぞは昔はざらだつたからネ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...それもひまを惜しんで目まぐるしい早将棋一番かぎり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...店頭(みせさき)へ将棋盤などを持出していた小野田の...
徳田秋声 「あらくれ」
...初めから終りまで将棋の話ばかりになつてしまつたので...
外村繁 「将棋の話」
...将棋の駒を掴んだまま...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...搭乗員は将棋だおしになり...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...さういふ町内に僕(ぼく)の將棋(せうき)の好敵(こうてき)手がゐる...
南部修太郎 「下手の横好き」
...薄傷(うすで)を負つて將棋倒(しやうぎだふ)しに――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紙の将棋...
原民喜 「小さな村」
...後から後からその上に将棋倒しになり...
久生十蘭 「魔都」
...倦(う)めば保を呼んで棋(ご)を囲みなどすることもある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...碁(ご)や将棋(しょうぎ)と同じような盤(ばん)の上の競技であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ただ眼に見える人間という将棋の駒が...
横光利一 「欧洲紀行」
...――人生は一番勝負の將棋の如し さし直す與はず 菊池寛――とある...
吉川英治 「折々の記」
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