...棉羊と山羊の皮を衣て経あるき...
内村鑑三 「聖書の読方」
...ひと年かふた年ぐらい裏の畑に棉(わた)を作ったことがあった...
寺田寅彦 「糸車」
...考えてみると今どき棉を植えてみたところで到底商売にも何にもならないせいかもしれない...
寺田寅彦 「糸車」
...尤も婦女子や老人は上着は木棉でも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...薄汚ない棉(めん)フラネルの縞柄(しまがら)を遠慮なく群衆の前に示した...
夏目漱石 「明暗」
...棉打唄丘の榎木(えのき)に蔓葛(かつら)が萠える鷽(うそ)が鳴くわい酒屋の背戸(せど)で...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...一つまみの棉の種を貰ったのを想ひ出した...
原民喜 「棉の花」
...もっさりした棉紗のカーテン越しにおずおずと内部(なか)を覗(のぞ)き込んで見ると...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...まわりの毛が棉の木についている棉花のようなフワフワした和毛(にこげ)なので...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...これはその近縁樹のインドワタノキ(インド棉ノ木)一名カボック樹(Eriodendron anfractuosumDC.=Bombax pentandrumL.)のことである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...周防が低く云った、「まるでいまわれわれの置かれた立場のように暗い、あすの日なにが起こるか、どこにどんな落し穴があるかわからない、この闇には灯が一つあればいいけれども、われわれにはその一つの灯さえないのだ」「松山は疲れている」と甲斐が云った、「別れよう、大事にしてくれ」雪十二月二十五日、――伊達家では亀千代の家督の礼として、基近(もとちか)の太刀、棉五百把(ぱ)、銀五百枚を将軍家に献上した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「献上の品は包永(かねなが)の太刀(たち)、馬代(ばだい)黄金五十枚、棉二百把(ぱ)、そして拝領したのは新藤五国光であった」十二月十五日に、柴田外記(げき)、片倉小十郎、津田玄蕃(げんば)らが登城、それぞれ太刀、銀馬代、時服(じふく)を献上し、白書院にて将軍に謁した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この印度の二個の棉花小市場の強弱を見詰めることは最大の任務であった...
横光利一 「上海」
...印度棉の勢力の擡頭(たいとう)は...
横光利一 「上海」
...参木は高重につれられて梳棉部(カード)から練条部(ドローイング)へ廻って来た...
横光利一 「上海」
...金と銀との運動の変化や棉花の売買方法を私に知られる限り知ろうとした...
横光利一 「静安寺の碑文」
...棉を摘(つ)んだり...
吉川英治 「新書太閤記」
...または原棉をわが国に運搬する船舶を建造する造船工が減少するならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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