...葉巻の吸殻を投げ棄てると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...夫や子供を棄てるといふのかい?ノラ さうです...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...破れ草履を棄てるやうに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...天の一方には久しく待れたものが滿願に達し然かも惜し氣も無く成就されたものを燒き棄てるやうに眞赤に燃えた巨大な雲の五六片が亂雜に一つ所に積み重つて崩れその前には今にも燃え移りさうに數本の木立が明るい反射を受けて...
千家元麿 「自分は見た」
...棄てるばかりではない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...春三郎は自分夫婦が今になつてこの營業を見棄てるのでさへ心苦しいのに...
高濱虚子 「續俳諧師」
...弗(ドル)と磅(ポンド)と円と馬哥(まるく)と常識と徳律を棄てるための美しい古沼...
谷譲次 「踊る地平線」
...襟くらい棄てる所は幾らもある...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...これ等のものを棄てるところがないのである...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...しゅっと云わせた燃え残りを池の水に棄てる...
夏目漱石 「虞美人草」
...操を棄てるやうな人間をお愛しにはなりませんから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それでも女は戀愛を棄てるに忍び得なかつた...
平出修 「計畫」
...その恐ろしい荷を投げ棄てると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...そんな気分を振り棄てるやうに...
牧野信一 「地球儀」
...そんなつまらない思ひを振り棄てるやうに首を振つて...
牧野信一 「毒気」
...それを段の上に投げ棄てると...
室生犀星 「はるあはれ」
...それでも抜いて棄てるのは伝統と言ってよい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「……か……勝手にせい」と言い棄てると額に青筋を立てたまま座敷に入って障子をハタを閉めた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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