...一ツ棄てるのは安価(やす)いものよ...
泉鏡花 「婦系図」
...弗(ドル)と磅(ポンド)と円と馬哥(まるく)と常識と徳律を棄てるための美しい古沼...
谷譲次 「踊る地平線」
...外に向って噛んで棄てるような声...
中里介山 「大菩薩峠」
...臭いものを見棄てるような無造作な態度で退(ど)いた未来の良人(おっと)の後姿を追って...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...汲み棄てるばかりで...
火野葦平 「糞尿譚」
...どうしても棄てることの出來ないのは三阪等と企てたある計畫であつた...
平出修 「計畫」
...その恐ろしい荷を投げ棄てると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...政府もまたこれを見棄てることは出来ない筈(はず)だ...
本庄陸男 「石狩川」
...どうしてもおすゑを一と目見たいといふ考へを棄てることができずに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...一同刀を棄てるが好い」と云つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...親を山に棄てるというような悪い行いを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...今はみんながおのれの安全を棄てるべき時代だ...
山本周五郎 「新潮記」
...作っては切り棄てる事二万哩(マイル)...
夢野久作 「難船小僧」
...ですから真実(ほんとう)に焼き棄てるのは危険物だの...
夢野久作 「暗黒公使」
...それならば改めて取り出して焼き棄てるべきものであろうか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...押えようとすると大工道具を投棄てるが早いか驀地(まっしぐら)に構内へ逃込んだ...
夢野久作 「二重心臓」
...そうして犬ころでも棄てるように軽々とデックの夜会服の腕の中へ投渡(なげわた)されちゃったんです...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...會堂の周圍の聖地に對する生來の畏敬などを振り棄てることはできなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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