...あとで棄てるように紙につつむのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其處から引返しざまに流に棄てると...
泉鏡花 「遺稿」
...岡田は片端から兵器を棄てることで全身で戦争を拒絶したのであろう...
田中英光 「さようなら」
...一般に人間は生か死かの行詰まりにおいて自ら進んで自己を抛(なげう)ち棄てる行為に出でるならば...
田辺元 「メメント モリ」
...愛児の永眠についた家を見棄てることは...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...実は花活もついでに棄てるところであった...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分の嬰兒を投げ棄てる母親はいないであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
...この喜びを棄てることは出來ない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その作家が自分を棄てるのにどれだけ獨得の苦痛をかけたか...
堀辰雄 「小説のことなど」
...さういふ彼には遂にその故郷を棄てるべく決意する日が來た...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...いますぐロダンを見棄てるわけにも行かない...
堀辰雄 「日時計の天使」
...私は私の「にほひあらせいとう」説を棄てることにしたが...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...まさか棄てるわけにもゆかず...
牧野信一 「地球儀」
...思ひ切り好く郷里を棄てることが出来ないのか? 自分ながら判断がつかなかつた...
牧野信一 「南風譜」
...焼き棄てる間もなかつたので机の抽出しに無造作に投げ込んだ...
牧野信一 「冬の風鈴」
...持ち物の豊富な兵士達が窓からドン/\放り棄てるのである...
宮地嘉六 「老残」
...食べることが出来ぬから戸の外に棄てると...
柳田國男 「日本の伝説」
...そのほうは一身を棄てる覚悟で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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ああでもないこうでもない 死に損ない 着火
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