...かく苦悩を重ぬるよりは神を棄つるの勝れるに如(し)かずと...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...信仰を棄つれば問題は忽(たちま)ち解ける...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...次に投げ棄つる左の御手の手纏(たまき)に成りませる神の名は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...吹き棄つる氣吹(いぶき)の狹霧(さぎり)に成りませる神の御名一二は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...食いても旨(うま)からずとて棄つ...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...吹き棄つる気噴の狭霧に...
高木敏雄 「比較神話学」
...さては淵川(ふちかは)に身を棄つる...
高山樗牛 「瀧口入道」
...いたづらに汝棄つべきものならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その心より物凄き憤怒を棄つることあらば敵將いたく惱むべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...480 VI 396. I 366.487 487―499 は後世の加筆なるべしとてアリスタルコスは棄つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...愛人も汝を棄つべし...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もし女子を棄つるが不徳ならば...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...正理を守りて身を棄つるか...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...身は海底に棄つるとも...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...かへつて油画の写生の梅を棄つ...
正岡子規 「病牀譫語」
...『本草綱目』にいう、〈蜥蜴一名石竜子、また山竜子、山石間に生ず、能く雹(ひょう)を吐き雨を祈るべし、故に竜子の名を得る、陰陽折易の義あり、易字は象形、『周易』の名けだしこれに取るか、形蛇に似四足あり、足を去ればすなわちこれ蛇形なりと〉、『十誦律』に、〈仏舎衛国にあり、爾時(そのとき)竜子仏法を信楽す、来りて祇(ぎおん)に入る、聴法のため故なり、比丘あり、縄を以て咽に繋ぎ、無人処に棄つ、時に竜子母に向かいて啼泣す〉、母大いに瞋(いか)り仏に告ぐ、仏言う今より蛇を※(あみ)する者は突吉羅罪(ときらざい)とす、器に盛り遠く無人処に著(お)くべしと...
南方熊楠 「十二支考」
...諸比丘それは大徳病気の療治に蓄えたのだから棄つるなかれと言うと...
南方熊楠 「十二支考」
...荷を棄つる用に立働く水夫の声も聞き馴れぬものにて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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