...梶原なんか大嫌い...
中里介山 「大菩薩峠」
...と言って、蛇使いのお金さんは柄が小さいし」「そうそう、あるわよ、あるわよ」「誰?」「怒られると悪いから」「かまわないからお言いな」「でも叱られるといやよ」「誰も叱るものはいやしない、ねえ、福兄さん」「ああ、どうして、梶原という役は、あれで色悪(いろあく)にはなっているが、ほんとうはなかなか腹のある奴だから、わりふられたって怒るがものはねえや」「それじゃ言いましょうか」「お言い、お言い」「うちの親方」「なるほど、まあ、その辺だろう」「そこで錦絵姫が一枚欲しいのだが、おちゃっぴいを外(はず)してお姫様をふるわけにもいかず、これも難役だろうじゃないか」「お姫様なら、わたし代って上げてもいいわ」「わたしも、おちゃっぴいをやめて、お姫様の方へ廻ろうか知ら」「わたしは、おちゃっぴいはおちゃっぴいとして、お姫様と二役やってみたい」「まあ、慾張り……」「静かにおし、梶原様のお入(い)り」力持のお勢が眼面(めがお)で知らせたところへ、親方のお角がやって来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あの娘が鼬小僧とは驚きましたね全く」「梶原源左衞門は浪人と言つて居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この桜水の娘がたしか鴨緑江節を劇中に応用して後年の女剣劇の祖をなした梶原華嬢であつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...梶原の「いがみの権太とやら」といふ詞にて坐り頭を下げ「でかした」といふ詞にてまた頭を下げ「生捕つたな」にてまた下ぐ...
三木竹二 「いがみの権太」
...梶原が親の命を助くと聞き「もし/\」にて右の平手を前へ出し「親の命ぐれえ助けて貰はうつて...
三木竹二 「いがみの権太」
...梶原の花道へかかる間に...
三木竹二 「いがみの権太」
...梶原の実検を見込む様子「面(つら)あ上げろ」のせつなき工合...
三木竹二 「いがみの権太」
...京都で梶原氏に別れると直ぐに手帖を取出して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...梶原景時(かじわらかげとき)が鎌倉を逃げて西に走る時に...
柳田國男 「名字の話」
...村野伊平と梶原大九郎はそこにいなかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...高砂城の梶原ごときは...
吉川英治 「黒田如水」
...敵将の梶原景辰(かじわらかげとき)と明石元和(もとかず)を降して...
吉川英治 「黒田如水」
...高砂城の梶原景行(かじわらかげゆき)など...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の梶原びいきなども...
吉川英治 「随筆 新平家」
...四鎌倉に帰った梶原景季(かじわらかげすえ)は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...五うしろの高綱は、また、「やあ、危ういぞ梶原...
吉川英治 「源頼朝」
...梶原景時の類(たぐい)か...
吉川英治 「源頼朝」
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