...友人の紹介で梵妻(ぼんさい)あがりで小金(こがね)を溜(た)めていたその女の許へ金を借りに出入して関係しているうちに...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...続いて先代住職の形見なる梵妻(ぼんさい)もとかく病身の処これまた世を去り申候...
永井荷風 「榎物語」
...祭司長の梵妻(おだいこく)の家の門前でとまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...例の梵妻からなどは百ルーブリの余も巻きあげて行ったからである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あれだけの長櫃はどんな梵妻(おだいこく)のとこにだつてありつこなしさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その妙善の梵妻(だいこく)が...
本田親二 「□本居士」
...梵妻と顔を合せることを避けよう避けようと努めていた...
水上滝太郎 「果樹」
...うけこたえばかりしているおときもひそかに自分の夫をほこる心持をまじえて梵妻に話した...
水上滝太郎 「果樹」
...いかに自分達夫婦の心を楽しくさせるかを梵妻に話した...
水上滝太郎 「果樹」
...」梵妻も、西日にてらてら光っている柿の実の鈴生(すずな)りに生っている梢を見上た...
水上滝太郎 「果樹」
...」おときは梵妻がして見せた渋い顔を真似(まね)して...
水上滝太郎 「果樹」
...梵妻はどこまでもと追かけて行ったが...
水上滝太郎 「果樹」
...あの梵妻さんも随分(ずいぶん)だわ...
水上滝太郎 「果樹」
...梵妻さんだの梵妻だのと云った...
水上滝太郎 「果樹」
...」梵妻の態度がいつまでも心に残っていて...
水上滝太郎 「果樹」
...いきり立つ梵妻を...
水上滝太郎 「果樹」
...それをやがて起きて来た梵妻(だいこく)や寺男が介抱をしてやると...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...お梵妻(だいこく)の姪で名は小枝(さえ)という...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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