...地震で焼けた向島(むこうじま)の梵雲庵は即ち椿岳の旧廬(きゅうろ)であるが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...表面に一梵字あり...
大町桂月 「白河の關」
...平素(ふだん)は梵天帝釈(ぼんてんたいしやく)などのお入来(いで)があるので遠慮してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...たいていラの字の付いたものは梵語が多いのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...突き棄てた梵鐘(ぼんしょう)の余韻のようにただ長く長く響きを伝えているばかりであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...日本の五十音は支那へ行つて、梵語なり、梵語の影響によつて明確となつた支那音を研究した人によつて作られたので、斯樣に研究せられて、非常に明確になつた音を日本人が學んだから、日本の音も次第に明確になつて來たのである...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...夢見(ゆめみ)の里(さと)とも申(もうす)べき Nara la Morte にはかりよんの音(おと)ならぬ梵鐘(ぼんしょう)の声あはれに坐(そぞ)ろ古(いにしえ)を思はせ候...
永井荷風 「書かでもの記」
...正午の梵鐘(ぼんしょう)をつきながら...
新美南吉 「屁」
...梵語経論の写本の一部がセイロン島やビルマ地方に残っているだけだから...
久生十蘭 「新西遊記」
...梵土でも支那同様竜に髪あり...
南方熊楠 「十二支考」
...四十過て一切經を通覽せしも件(くだん)の梵漢辭彙に載せた話を見ず...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...梵妻と顔を合せることを避けよう避けようと努めていた...
水上滝太郎 「果樹」
...その梵鐘の発願人根津嘉一郎...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...KUKKUTA (梵)COCK (英)最後に注意すべきは語原の穿鑿上...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...山嵐(さんらん)をゆする三井寺(みいでら)の大梵鐘(だいぼんしょう)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...白木綿に梵字(ぼんじ)をしるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...撞(つ)き出された梵鐘(ぼんしょう)の音と共に...
吉川英治 「親鸞」
...政子が髪の毛で綴ったという梵字曼陀羅(ぼんじまんだら)などあったが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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