例文・使い方一覧でみる「梳き」の意味

...三十五細君は癖直しをすませて又荒櫛で梳き直す... 三十五細君は癖直しをすませて又荒櫛で梳き直すの読み方
高濱虚子「俳諧師」

...鶏冠（とさか）のように梳き上げた前髪や... 鶏冠のように梳き上げた前髪やの読み方
ドストエーフスキイ米川正夫訳「地下生活者の手記」

...肩に白布をあててその上に梳きかけの髪を乱したまま... 肩に白布をあててその上に梳きかけの髪を乱したままの読み方
豊島与志雄「不肖の兄」

...又五本の指で長い髪を梳きました... 又五本の指で長い髪を梳きましたの読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...お榮だけでございます」「この櫛はふだん何處に置いてあるんです」「ツイ隣の納戸（なんど）の鏡臺の上に置いてあります」「持つて歩くやうな事はないでせうな」「梳（す）き櫛ですもの」大きな黄楊（つげ）の梳き櫛を... お榮だけでございます」「この櫛はふだん何處に置いてあるんです」「ツイ隣の納戸の鏡臺の上に置いてあります」「持つて歩くやうな事はないでせうな」「梳き櫛ですもの」大きな黄楊の梳き櫛をの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...お栄だけでございます」「この櫛はふだんどこにおいてあるんです」「ツイ隣の納戸（なんど）の鏡台の上においてあります」「持って歩くような事はないでしょうな」「梳（す）き櫛ですもの」大きな黄楊の梳き櫛を... お栄だけでございます」「この櫛はふだんどこにおいてあるんです」「ツイ隣の納戸の鏡台の上においてあります」「持って歩くような事はないでしょうな」「梳き櫛ですもの」大きな黄楊の梳き櫛をの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...あの娘（こ）の梳き櫛に違ひありません」四十前後... あの娘の梳き櫛に違ひありません」四十前後の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...女の髪の毛を梳き込むとかと聞いております... 女の髪の毛を梳き込むとかと聞いておりますの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...自分らの髪の毛を梳きこんで呉絽を織らされていた... 自分らの髪の毛を梳きこんで呉絽を織らされていたの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...櫛を取出して念入りに髪を梳きつけていたが... 櫛を取出して念入りに髪を梳きつけていたがの読み方
久生十蘭「魔都」

...思はれぬ人のすさびは夜の二時に黒髪梳きぬ山ほととぎす少し凄い歌で人を詛ふやうな気持が動いてゐる...
平野萬里「晶子鑑賞」

...「髪を梳き、白粉もつけ、踵の高い靴と穿き換へておいで... 「髪を梳き、白粉もつけ、踵の高い靴と穿き換へておいでの読み方
牧野信一「出発」

...毛梳（す）きの鉄櫛をもって梳きにすかせ掻きにかかせて... 毛梳きの鉄櫛をもって梳きにすかせ掻きにかかせての読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...梳き毛をブラ下げたのはあまり多くないようであるが... 梳き毛をブラ下げたのはあまり多くないようであるがの読み方
夢野久作「東京人の堕落時代」

...我髪梳きて口そそぎ枕に就き候（さふらふ）とき... 我髪梳きて口そそぎ枕に就き候ときの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

...ベツドの中に朝より読書のみ致して髪も唯（たゞ）梳きて根束（ねつか）ぬるばかりのさまにて居（を）り候（さふら）ひき... ベツドの中に朝より読書のみ致して髪も唯梳きて根束ぬるばかりのさまにて居り候ひきの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

...指で梳（す）いても梳ききれない... 指で梳いても梳ききれないの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...忙しげに自分で髪を梳き... 忙しげに自分で髪を梳きの読み方
吉川英治「忘れ残りの記」