...殊に一人の老紳士などは舷梯を下りざまにふり返りながら...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...大胆にも梯子を伝って釜場に降りた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...障子のぢき内に附いてゐるらしい梯子段からどなたか下りて来られる足音がした...
鈴木三重吉 「桑の実」
...枕木(まくらぎ)とレールだけが梯子(はしご)のように浮かび上っているところもある...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分の登って来た梯子の下の方の段を用心深くも切り落し始めていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...科学の歴史的社会的制約――科学階級性の階梯に就いて――知識・認識・乃至科学の歴史的社会的制約に関する問題を...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...様々の階梯を之に区別する必要が現実上あるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...お銀様はしょうことなしにその梯子段を引き上げられて行くのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついには例の梯子(はしご)を一歩一歩と鶏が上って来る有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...梯子段を上ったすぐ右がその部屋である...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...梯子(はしご)段を飛降(とびお)り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...梯子(はしご)でも掛けて内から雨戸を開けて貰わなければここからは入れそうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...階下(した)へ降りた工夫には驚きましたね」「わざ/\梯子を引かせた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粗末な九つ梯子が掛けてあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暗い梯子と經文を藏する佛陀よ! 海よりも遠く...
萩原朔太郎 「宿命」
...梯子段の上り口に腰を降ろして爪を噛んでいたが相変らずしゃっくりは止まらない...
林芙美子 「泣虫小僧」
...土塀までいって、その梯子をかけ、登ってその外側を見定めてから、よしと頷いて、万三郎は引返した...
山本周五郎 「風流太平記」
...蔓梯子(つるばしご)がブラさがっている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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