...今日私は梯子を売る男の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ウメ子の姿を認めると大きな看板文字を書いてゐた仙吉は梯子の上からどなつた...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...直ぐ段梯子の中段まで戻つて来ると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...梯子段の上り口に灯(ほ)かげがゆらめいているのを見れば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...長い梯子があって右の穴蔵へ下れることになっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...浮世絵の板画が肉筆の画幅に見ると同じき数多(すうた)の色彩を自由に摺出(すりいだ)し得るまでには幾多の階梯(かいてい)を経たりしなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...よち/\梯子段を上つて来た...
永井荷風 「勲章」
...それでも――梯子はまだある...
夏目漱石 「坑夫」
...顔の醜いのを自認するのは心の賤(いや)しきを会得(えとく)する楷梯(かいてい)にもなろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...庇(ひさし)には梯子(はしご)を掛けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小頭らしい一員が火の見の梯子を昇って行くと...
牧野信一 「ゼーロン」
...珍らしく帳場なんかに出張つて話込んでゐると思つたら……」と云ひながら危な気に梯子段を降りて来たのである...
牧野信一 「風流旅行」
...薄暗い廻り梯子を踏んで上がつて行くと肥満(ふと)つた南欧人らしい女主人が招牌(かんばん)どほりの金輪に乗つてゐる白鸚鵡に餌をやつてゐたりした...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...檀林派の作者といへどもその意匠句法の滑稽突梯(とってい)なるにかかはらず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ところが玲子が三階の物置へ通ずる狭い板梯子へ片足を踏みかけようとした時に...
夢野久作 「継子」
...梯子を上がると鐚文(びたもん)部屋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...梯子(はしご)をかけて...
吉川英治 「日本名婦伝」
...あの四層楼の梯子(はしご)を上がり降りいたすのはやりきれぬが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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