...伯母(をば)は又梯子段(はしごだん)のもとに立ちつつ...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...柱時計の中をしらべるため、新田先生と千二少年とは、部屋を出て、梯子をさがしにいったが、その梯子は、その隣の物置のような室内にあった...
海野十三 「火星兵団」
...ドタドタドタと梯子段に尻餅をつきながら転げ落ちてゆくような音...
海野十三 「地球盗難」
...極った様に鉄の非常梯子(ばしご)の上(あが)り口が見えた...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...高い高い梯子(はしご)が立ってその上に天の戸が開けていた...
寺田寅彦 「春寒」
...その時段梯子(だんばしご)の上まで追っかけて来たお島の形相の凄(すご)さに...
徳田秋声 「あらくれ」
...坂をのぼり切ると二本の梨の木が兩方からすつと空へ延びて其梨の木には梯子が掛つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...先生が梯子段(はしごだん)の下へ来て「おい佐々木ちょっと降りて来い」と言っていた...
夏目漱石 「三四郎」
...屋根の漏(もれ)を見た時の梯子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子段の下には小僧が二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若黨の丑松に梯子を持つて來させて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子(はしご)を登れるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのことは賀茂真淵(かものまぶち)の弟子の加藤美樹(かとううまき)の説として『古言梯(こげんてい)』の初めに出ております...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...忽(たちま)ち梯子段の下にお勢の声がして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これらや予が自然に入るの階梯(かいてい)なりしならん...
正岡子規 「俳句の初歩」
...重い梯子を横にたふして...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...梯子(はしご)を下(お)り行(ゆ)く足音留る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...船梯を懸けたりする多忙な中でも...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索