...まん中に何だか梧桐(あおぎり)みたいな木が立っているんです...
芥川龍之介 「片恋」
...坊主になりかかつた梧桐(あをぎり)が...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...元の四大家の一人と呼ばれる倪(げいさん)などと言ふ先生は竹や梧桐の茂つた中に清閣(せいひかく)と言ふ閣を造り...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...会者、鳴雪、句仏、六花(りっか)、碧梧桐、乙字、碧童、松浜...
高浜虚子 「五百句」
...今度は碧梧桐君と相携えて再び京都に出た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...居士は一夕碧梧桐君と余とを携えてそこに別離を叙し別るるに臨んで一封の書物(かきもの)を余らに渡した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...この頃余は碧梧桐君と協議の上本郷竜岡町の下宿に同居していた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)氏の実兄竹村黄塔氏とかは文学専門であって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それは同郷の河東碧梧桐氏...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私と碧梧桐氏と二人で各(おのおの)別に担当する事になって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...梧桐(あおぎり)が坊主になったある朝...
夏目漱石 「行人」
...「アアアア今度(こんだ)こそは厄介(やっかい)払いかと思ッたらまた背負(しょい)込みか」第六回 どちら着(つか)ずのちくらが沖秋の日影も稍(やや)傾(かたぶ)いて庭の梧桐(ごとう)の影法師が背丈を伸ばす三時頃...
二葉亭四迷 「浮雲」
...碧梧桐(へきごとう)は天狗(てんぐ)住んで斧(おの)入らしめず木の茂りの句善しといひ虚子(きょし)は柱にもならで茂りぬ五百年の句善しといふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかして碧梧桐後者を取らず虚子前者を取らず...
正岡子規 「病牀六尺」
...碧梧桐(へきごとう)近時召波(しょうは)の句を読んで三歎す...
正岡子規 「墨汁一滴」
...或は碧梧桐の膝に上る...
子規 「闇汁圖解」
...碧梧桐(何とかいう俳画家)の河童...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...天下の俳人がその何々派にかかはらず我が碧梧桐氏のために一万円ぐらゐは何でもないではないか...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
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