...「松竹梅鉢(しょうちくばいはち)」という競技があります...
...剣梅鉢(けんうめばち)の紋ぢらしの...
芥川龍之介 「煙管」
...春秋夏冬、季節にかかわらず訪れたが、秋は麓のおとぎり草、中腹の梅鉢草、頂上近くの松虫草、また美女谷へ下りる急坂が、雑木紅葉してあけびが口をあいていたのは晩秋の思い出である...
石川欣一 「可愛い山」
...まずは梅鉢草や松虫草の山だろう...
石川欣一 「可愛い山」
...梅鉢草、岩桔梗、四葉塩釜など一面に生いて、足を入るるに忍びざる心地す...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...一九二五年に梅鉢工場という所でこしらえられたC五一型のその機関車は...
太宰治 「列車」
...梅鉢の紋らしいのが見えるところによって見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...この提灯の梅鉢の紋に向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...真黄色(まっきいろ)! こんな大きな梅鉢草(うめばちそう)! これは石楠花(しゃくなげ)と躑躅(つつじ)の精かも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つは梅鉢の紋だった...
中谷宇吉郎 「雑記」
...一弁は梅鉢の形ちに組んで池を囲える石の欄干に中(あた)りて敷石の上に落ちた...
夏目漱石 「幻影の盾」
...龍胆(りんどう)と梅鉢草が咲いているな――と思った切り龍之助は正気を喪(うしな)ってしまいました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...梅鉢草に似て淡紫の花はタチフウロ...
堀辰雄 「牧歌」
...梅鉢みてえな足跡でね...
三好十郎 「樹氷」
...梅鉢の家紋を打った幕が張ってあり...
山本周五郎 「竹柏記」
...夏ならば生帷子(かたびら)の漆紋(加賀梅鉢)に茶と黄色の細かい縦縞...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...梅鉢型のパレットに取って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...梅鉢(うめばち)の紋打った旗さし物を翳(かざ)しているのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...桶狭間(おけはざま)の日にも見た梅鉢紋(うめばちもん)の旗さし物を背から覗かせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索