...俺は障子をあけて梅若葉の梢に雀の鳴いてゐるのを見る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...餞二乙州(おとくに)東武行一梅若菜まりこの宿(しゅく)のとろゝ汁(じる)芭蕉かさあたらしき春の曙(あけぼの)乙州これは人を訪問した場合とは違うが...
高浜虚子 「俳句への道」
...それが三月の十五日で、梅若さまの日で、私が雛形を作ってから十日も経つか...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...梅若(うめわか)さまの日で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これがきつかけとなつて私は観世の家元と厩橋の梅若...
中勘助 「能の見はじめ」
...梅若塚までテクテク歩いた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...(昭和十一年春)梅若忌梅若忌...
正岡容 「下町歳事記」
...梅若丸の塚のあるお寺は...
正岡容 「下町歳事記」
...人情噺にもありそうな「梅若礼三郎」とか「佐原の喜三郎」とか「め組の喧嘩」とか「敷島文庫」とか...
正岡容 「寄席」
...三月十五日の梅若さまは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...明治の芸界には幾多の名人上手がそろっていて、能界には宝生九郎、梅若実、桜間伴馬、梨園には団十郎、菊五郎、左団次、団蔵、そのほかの各方面とも、それぞれ名人級の人々に乏しくなかった...
山本笑月 「明治世相百話」
...後に同家の家系の中から梅若九郎右衛門なぞいう名家を分派したところを見ると...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...今の梅若家の祖先であるという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...尚この他に梅若派というのが最近に観世流から分派したが...
夢野久作 「能とは何か」
...暗い梅若葉の蔭に...
吉川英治 「私本太平記」
...梅若太夫(うめわかだゆう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...梅若太夫の些細(ささい)な落度などは...
吉川英治 「新書太閤記」
...梅若の能の失態(しったい)にたいして...
吉川英治 「新書太閤記」
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