...唯僕は梅若丸の幽霊などの出ないことを少しも不服に思はなかつた...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...梅若葉の梢に囀る雀を見ながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...有名な先生の梅若氏についたのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「五月鯉」の第一回に梅若丸(うめわかまる)然とした美少年が荒くれ男に組敷かれる処があるのも大方小波の好(よ)か稚児(ちご)時代の自叙伝の一節だろうと想像する...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...餞二乙州(おとくに)東武行一梅若菜まりこの宿(しゅく)のとろゝ汁(じる)芭蕉かさあたらしき春の曙(あけぼの)乙州これは人を訪問した場合とは違うが...
高浜虚子 「俳句への道」
...)餞二乙州東武行一梅若菜まりこの宿のとろゝ汁 芭蕉かさあたらしき春の曙 乙州「乙州が江戸に行くというのでそれを餞(はなむ)けする事にする...
高浜虚子 「俳句への道」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...梅若冢(うめわかづか)の柳を見ても黄昏一片麋蕪雨(こうこんいっぺんびぶのあめ)と柏如亭(かしわぎじょてい)が名吟を思ふべき人もなくなりたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...かくの如く堤上の桜花が梅若塚の辺より枕橋に至るまで雲か霞の如く咲きつらなったのは...
永井荷風 「向嶋」
...梅若塚までテクテク歩いた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...(昭和十一年春)梅若忌梅若忌...
正岡容 「下町歳事記」
...人情噺にもありそうな「梅若礼三郎」とか「佐原の喜三郎」とか「め組の喧嘩」とか「敷島文庫」とか...
正岡容 「寄席」
...四九梅若忌(うめわかき)特に三月十五日の日に祭をする風があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...むしろすがすがしい隣の梅若葉をうらやむかの風情であるが...
柳田国男 「雪国の春」
...厩橋(うまやばし)は今の梅若の前通り...
山本笑月 「明治世相百話」
...梅若太夫へかさねて...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて幸若の舞は、もう一さし見たいほどである」と讃辞を言伝(ことづ)けさせ、梅若、幸若のふたりへ、金子(きんす)百両、帷子(かたびら)五十を祝儀(はな)として贈りとどけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...梅若太夫の首を刎(は)ねい」という叱責(しっせき)が...
吉川英治 「新書太閤記」
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