...桔梗の方の人と為りについて「道阿弥話」と「見し夜の夢」との観察に相違があることは前に語った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女の夫的場左衛門は桔梗の方が輿入れの当時既に病死していたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...桔梗の方が河内介の情にほだされ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...『ほ! 桔梗?』『好いでせう?』『何処にあつたの? ほ...
田山録弥 「磯清水」
...夏さびし桔梗(きちかう)の花五つ六つ小雨(こさめ)まじりに虫の声して三七月三十日...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道庵が桔槹(はねつるべ)のように飛び上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...次は」「車坂の質屋だ」五軒目が桔梗屋喜兵衛(ききょうやきへえ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...桔梗屋の女中なので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...したがってこの桔梗(ききょう)がたいせつな薬用植物の一つとなっている...
牧野富太郎 「植物知識」
...かわるがわるきれいな桔梗(ききょう)いろのそらにうちあげられるのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...桔梗(ききょう)はわずかに蕾(つぼみ)で...
柳田国男 「雪国の春」
...山には桔梗(ききょう)が咲き...
吉川英治 「黒田如水」
...桔梗河原(ききょうがわら)の怪剣客(けいけんかく)一その朝...
吉川英治 「剣難女難」
...桔梗(ききょう)色の暁空(あけぞら)が切り抜いたように望まれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...桔梗の横顔を見てしまうことがある...
吉川英治 「平の将門」
...桔梗が生まれた時から...
吉川英治 「平の将門」
...「桔梗を搦(から)めろ...
吉川英治 「平の将門」
...真ッ赤な山神の錫杖(しゃくじょう)や白龍胆(しろりんどう)や桔梗(ききょう)の花がそれに代っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索