...案じることはねえだぞい! お前(めえ)さんの一念だけでも妹さんはきっと助かるぞい! なむあみだぶ! なむあみだぶ!」と口の中で唱名(しょうみょう)を称えているお婆さんもあった...
橘外男 「生不動」
...案じるほどのこともなく...
徳田秋声 「縮図」
...何もそう案じることはなかったじゃないか」「一人や二人どうにでもできますよ」「せっかくこういう処があるんだから...
徳田秋声 「挿話」
...」妻が先きの先きを案じるやうに言つた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...物を案じる様子で...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...金吾が案じるのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...主を案じる義心の士...
吉川英治 「黒田如水」
...案じることもない...
吉川英治 「黒田如水」
...両親も体を案じる程だった...
吉川英治 「剣の四君子」
...呂布を疑って万一を案じるなら...
吉川英治 「三国志」
...「案じるなかれ、弱々しい老兵を殿軍(しんがり)にのこし、いつわり負けて逃ぐるをば、敵がもし図に乗って追ってきたら、朕(ちん)みずから精鋭を伏せて、これを討つ...
吉川英治 「三国志」
...「案じるな...
吉川英治 「私本太平記」
...棟梁は、一方の武将、責任を思うて、酒も参らぬとみゆるが、まあまあ、案じるな...
吉川英治 「新書太閤記」
...「親の案じるようなものではおざらぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...非常に嫉妬するだろう」「丹羽殿がさようなことをなさるはずはありません」「はずもないものを案じるがゆえに嫉妬ではないか」「相違ございませんな」彦右衛門は...
吉川英治 「新書太閤記」
...おめえの身持ちを案じるあまり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無人(ぶにん)なおやしきでございますから」「案じることはない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...寝部屋からママが出て来はしまいかと案じるのである...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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