...「嚊(かかあ)の事なんぞを案じるよりゃ...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...母の身は案じるほどのこともない...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ひょッとしたら案じるより生むが易(やす)うて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...案じることはないさ――おっ母さんは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...その時私はすぐに「鮓」を思い出してそれを足場にした付け句を案じるであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...」妻が先きの先きを案じるやうに言つた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...又人数を繰出しているかも知れぬ)二人の身の上を案じる外に(牧を討つために出た二隊までが恐らくは...
直木三十五 「南国太平記」
...伜を案じる不安にさいなまれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「処世の道なんてものは案じるより生むが易いと云はるる通りですからね...
牧野信一 「変装綺譚」
...無謀とも案じるのであろうが...
吉川英治 「上杉謙信」
...後難を案じるため...
吉川英治 「黒田如水」
...「案じるなかれ、弱々しい老兵を殿軍(しんがり)にのこし、いつわり負けて逃ぐるをば、敵がもし図に乗って追ってきたら、朕(ちん)みずから精鋭を伏せて、これを討つ...
吉川英治 「三国志」
...その辺のお覚悟もと」「案じるな...
吉川英治 「私本太平記」
...おめえの身持ちを案じるあまり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――案じるな」踏みしめてゆく跫音は荒くないが...
吉川英治 「親鸞」
...そう案じることはねえ」という声は唐草銀五郎のほう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう慰めたものかと案じるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父の丹左衛門が案じるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??