...易牙(えきが)が彼の子供を蒸して桀紂(けっちゅう)に食わせたのはずっと昔のことで誰だってよくわからぬが...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...俺を桀の狗(く)だとは失敬極まる――...
内田魯庵 「犬物語」
...いわゆる口に孔孟(こうもう)を説いて身に桀紂(けっちゅう)を行うというのだ...
大隈重信 「日支親善策如何」
...されど、桀※譎詐、自から用ゐるといふ風の人にて、才高くして行ひ薄かりき...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...桀王(けつおう)に及んで成湯(せいとう)のため南巣(なんそう)の野に放逐(ほうちく)され...
太宰治 「惜別」
...桀紂(けっちゅう)にも等しき御所行があると云うことは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...桀紂(けつちう)が再誕うたがひなし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...この中に殷の湯が伊尹の輔けによつて夏の桀を討つて...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...それから前に申しました畝に税することに關する公羊傳の論に、十分の一といふものは理想的租税であつて、十が一より重いものは大桀、小桀、十が一より輕いものは大貉、小貉であると云ふことを言つて居りますが、それは孟子と大體に於て同じことを云つて居ります(11)...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...左将軍となった上官桀(じょうかんけつ)もまた陵の故人であった...
中島敦 「李陵」
...ただ霍光(かくこう)と上官桀(じょうかんけつ)との名を挙(あ)げて陵の心を惹(ひ)こうとしたのである...
中島敦 「李陵」
...二十世紀はこの桀紂で充満しているんだぜ...
夏目漱石 「二百十日」
...馬鹿に金を持たせると大概桀紂になりたがるんだろう...
夏目漱石 「二百十日」
...夏(か)の桀王(けつおう)を放逐したり...
蜷川新 「天皇」
...桀紂(けっちゅう)でも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...桀紂(けっちゅう)を滅して湯武の時に人民安しといえども...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...『管子』に桀王の時女楽三万人虎を市に放ってその驚駭を見て娯(たのし)んだとあるから...
南方熊楠 「十二支考」
...それは歴史画の巨匠、梅沢狂斎が筆を揮(ふる)った殷紂(いんちゅう)、夏桀(かけつ)、暴虐の図集であった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
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