...格段に上品なのを嬉しく感じた...
芥川龍之介 「秋」
...第一教員の私と資産家のN家とでは格段に身分も違いますし...
芥川龍之介 「疑惑」
...私が格段に瑕瑾(かきん)の少い生活に入ったことはそれは確かだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人間の他の諸々の活動よりも何か格段に貴い事のやうに思ふ迷信――それは何時如何なる人の口から出るにしても私の心に或反感を呼び起さずに濟んだことはない...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...問題の質は格段にむつかしくなりましたから...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...それらの発行部数は格段に落ちていたので...
江戸川乱歩 「自作解説」
...いつもの通り赤い手絡を掛けた丸髷の艶々しく大きいのが格段に目につく...
高濱虚子 「俳諧師」
...四十二京都の今年の冬は格段に寒い...
高濱虚子 「俳諧師」
...格段に高い地位に自分をおいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...欧洲の都市に比べると東京や大阪の夜は格段に明るい...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...現在の姉や彼女自身よりも格段に美しい清いものであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...問題に当て嵌めて事を格段に処理しやすくできる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...常識で普通一般の人が知悉していることが宗教で決して格段に目新らしいものではない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...お坊ちゃん育ちの一郎と比べると格段に立勝(たちまさ)っている澤は...
水上滝太郎 「九月一日」
...相手の一人は格段に腕が冴(さ)えていて...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...私は私共の国と格段に異つた美しい国の日本婦人と話したいと常に願つて居ります...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...格段にかけ違っている気がして...
吉川英治 「脚」
...いや二人を併せた力よりも格段に...
吉川英治 「私本太平記」
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