...格段に上品なのを嬉しく感じた...
芥川龍之介 「秋」
...第一教員の私と資産家のN家とでは格段に身分も違いますし...
芥川龍之介 「疑惑」
...顔も今では格段に...
芥川龍之介 「上海游記」
...旧来のものに比べると格段に優(すぐ)れてゐる...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...私が格段に瑕瑾(かきん)の少い生活に入ったことはそれは確かだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人間の他の諸々の活動よりも何か格段に貴い事のやうに思ふ迷信――それは何時如何なる人の口から出るにしても私の心に或反感を呼び起さずに濟んだことはない...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...問題の質は格段にむつかしくなりましたから...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...それらの発行部数は格段に落ちていたので...
江戸川乱歩 「自作解説」
...いつもの通り赤い手絡を掛けた丸髷の艶々しく大きいのが格段に目につく...
高濱虚子 「俳諧師」
...欧洲の都市に比べると東京や大阪の夜は格段に明るい...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...現在の姉や彼女自身よりも格段に美しい清いものであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...公平なところ後者の方が格段に優れていることは問題のないところであろう...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...格段に目立つ花輪がある...
火野葦平 「花と龍」
...敵は格段に優位に立てる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...猪は格段に柿を好むにや...
南方熊楠 「十二支考」
...そだちや教養では格段に違うから...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...接待のしかたもこれまでとは格段に下がり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...格段にかけ違っている気がして...
吉川英治 「脚」
便利!手書き漢字入力検索