...余り明治大正の間に偉い歌よみが出過ぎた為にそれ等の人人の耄碌(まうろく)したり死んでしまつたりした後(のち)の短歌は月並みになつてしまふかも知れぬ...
芥川龍之介 「又一説?」
...神を知らないものが神と人との関係などに対して意見を申し出るのは出過ぎたことだといわれるかも知れない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...『お預りしても宜敷(よろし)うございませうか? 出過ぎた様でございますけれど...
石川啄木 「足跡」
...『出過ぎた樣でございますけれども……あの...
石川啄木 「足跡」
...端無(はしたな)い出過ぎたお邪魔をしまして済みませぬでした...
上村松園 「座右第一品」
...久しく来なかったじゃないか」と津田君が出過ぎた洋灯(ランプ)の穂を細めながら尋ねた...
夏目漱石 「琴のそら音」
...かえって洋食店の門を早く出過ぎたのを悔(くや)んだ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...妹の出過ぎた仕打に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黙ってうな垂れるお藤――自分の出過ぎた態度を後悔している様子が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「――」佐吉は出過ぎたのを後悔する樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の前掛で人の首を締めるやうな馬鹿な下手人もないだらうと思ひますが」傳四郎も少し出過ぎたのを後悔して居る樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな出過ぎたことは出來ない筈だ」平次は憤然(ふんぜん)としました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家庭教師の出過ぎた仕打ちに不平があるらしく...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...出過ぎた失礼なことをされては...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...そんな出過ぎた真似をした...
久生十蘭 「魔都」
...会話に出過ぎた失策をしそうには見えないからである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自尊心の多過ぎず出過ぎたことのできない点だけが安心であると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出過ぎたことですが私は心配されます」「『つひによるせ』(大ぬさと名にこそ立てれ流れてもつひの寄る瀬はありけるものを)はどこであると私が思っていることはあなたにだけはおわかりになるはずですし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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