...余り明治大正の間に偉い歌よみが出過ぎた為にそれ等の人人の耄碌(まうろく)したり死んでしまつたりした後(のち)の短歌は月並みになつてしまふかも知れぬ...
芥川龍之介 「又一説?」
...『出過ぎた様でございますけれども……アノ...
石川啄木 「足跡」
...畜生の分際で、出過ぎた奴だ...
泉鏡花 「婦系図」
...出過ぎた料簡(りょうけん)じゃあるまいか...
伊藤左千夫 「浜菊」
...出過ぎたひさし髮や衣物の着つけがどうしても田舍じみてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それを見て「出過ぎたことをする」といふ顔をした者もあつたが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...先ほど心(しん)が出過ぎたのを知らずにいたので...
田山花袋 「田舎教師」
...その大衆が内務大臣の真似をすることは少し出過ぎた行為だったかも知れないが...
戸坂潤 「社会時評」
...出過ぎたことをしやがって! 君はあの下劣漢に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女の身で出過ぎたことでござんすが...
中里介山 「大菩薩峠」
...出過ぎた申し分でございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...默つてうな垂れるお藤――自分の出過ぎた態度を後悔して居る樣子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四方屋の身寄りの者か」「いえ」「それにしては?」平次はこの女の出過ぎた態度に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのお夏さんというお嬢さんのことを伺いたいのですが」「飛んだ出過ぎたことをしたそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫁に行きたいなどという出過ぎた考えを起さず...
久生十蘭 「無月物語」
...宿直(とのい)する人が出過ぎたことばかりを言うようになりまして困ります...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出過ぎた話だと思う...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「今日はすこし精が出過ぎたようだ...
吉川英治 「江戸三国志」
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