...彼は出過ぎた、始末にをへない穿鑿家で、どこまでも粘り強く、無分別に、探し求めるのであつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...明かに任侠や好意の範囲を出過ぎた申し出(い)でゝある...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その大衆が内務大臣の真似をすることは少し出過ぎた行為だったかも知れないが...
戸坂潤 「社会時評」
...出過ぎたことをしたら殴りつけてやるつもりだとも云った...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...出過ぎたことをしやがって! 君はあの下劣漢に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...我ながら出過ぎたように思い直しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の姉さんのつもりで」糸子は際(きわ)どいところを少し出過ぎた...
夏目漱石 「虞美人草」
...黙ってうな垂れるお藤――自分の出過ぎた態度を後悔している様子が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「…………」佐吉は出過ぎたのを後悔する様子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番茶なら少し出過ぎたくらゐですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな出過ぎたことはさせないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四方屋の身寄りの者か」「いえ」「それにしては?」平次はこの女の出過ぎた態度に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いやこれは飛んだ出過ぎた云い方...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...自害図るとは出過ぎたまねじゃ!自らの血刀を右手に持ったまま少し立まわり...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...そんな出過ぎた考を起さうよりも先づ大体の趣向に今少し骨を折るべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...しかも明石はなれなれしさの過ぎるほどにも出過ぎたことなどはせず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宿直(とのい)する人が出過ぎたことばかりを言うようになりまして困ります...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひどく出過ぎた口をきくようではございますが...
森鴎外 「渋江抽斎」
便利!手書き漢字入力検索
コーラフラペチーノ