...ただ、根競べにて、勝を制せんと思うものから、急(あせ)らず逼(せま)らず、擒縦(きんしょう)の術を尽せしが、敵の力や多少弱りけん、四五間近く寄る毎に、翻然延し返したる彼も、今回は、やや静かに寄る如く、鈎※(はりす)の結び目さえ、既に手元に入りたれば、船頭も心得て、玉網(たま)を擬し、暗流を見つめて、浮かば抄(すく)わんと相待つ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...毎日々々こんな工合に根競(こんくら)べしてたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...根競(こんくら)べというだけならば...
吉川英治 「新書太閤記」
...悦之進どのと根競(こんくら)べを約束して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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