...カントは物質を構成するのに二つの根源的な力――斥力と引力――とを用いたことは已に述べた...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...更に時及び時間性において根源的なるものを究めることによつて...
波多野精一 「時と永遠」
...それ自らによつてではなく更に根源的なる内容即ち體驗内容と聯關せしめられることによつてのみ...
波多野精一 「時と永遠」
...その意味で(根源的な)自我や実体の観念は何も無い...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ここにすでに暗示されているように実験は人間の制作的な活動と根源的な関係をもっている...
三木清 「科学批判の課題」
...一般に科学と技術との根源的な連関における発展史の研究は...
三木清 「科学批判の課題」
...間にあるといふのは二人のいづれよりもまたその關係よりも根源的なものであるといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...この根源的な問の生きている場合初めて...
三木清 「生存理由としての哲学」
...これに反して第一次のロゴスは生の根源的なる交渉の中から直接に生れてそれを直接に反映し...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...却てまさしくそれの根源的なる發展を拘束し...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...」我々はここに唯物辯證法の最も原始的なる根源的なる形態を見出すことが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「説話」(Legende)は歴史的傳承の最も根源的なる形態である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...彼の哲學に於ける――アリストテレスの哲學に於てもまたさうであつた――現實に對する根源的なる衝動...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...かやうな根源的な存在理解に於て存在者の總體はその種々なる區域に從つて限定された諸々の事象領域の區劃の場となる...
三木清 「歴史哲學」
...ところでこのやうな根源的な存在理解に於て他の種類の存在から區別されて特に「歴史」として見出されるものは「人間的なもの」といふ性質を根本的に含んでゐる...
三木清 「歴史哲學」
...存在の事實に對する意味及び事實の存在に對する根源的な要求を自己のうちに表出する...
三木清 「歴史哲學」
...彼の存在の社會的規定を離れて彼の有する根源的な人間學の性質を把握することは出來ない...
三木清 「歴史哲學」
...學問に於ける存在論上の態度 Einstellung は寧ろその根柢に於てかかる根源的な存在論的決定によつて規定されてゐる...
三木清 「歴史哲學」
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