...しかも其れだからいちばん根源的なものであると言える...
高村光太郎 「触覚の世界」
...如何なる他からの影響があっても一つの民族は一つの根源的な美の性質を失わない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それともより根源的な所謂自然に就いての意識であるかによって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ニュートンの万有引力に対立して物質に根源的な斥力(反発力)をも与えねばならぬと考えた点である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...現代においてはそうした人間を脅やかす力はもはや根源的な自然ではなく...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...根源的な蓋然的知識は何も残らないことになるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...間にあるといふのは二人のいづれよりもまたその關係よりも根源的なものであるといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...この根源的な問の生きている場合初めて...
三木清 「生存理由としての哲学」
...このようにして客体はすべて或る根源的な過去性を担い...
三木清 「哲学入門」
...命題の真理は一層根源的な真理即ち存在的真理に根柢をもたねばならぬ...
三木清 「哲学入門」
...しかもそれは存在と事實との間に於ける根源的な矛盾の故にかく内在せしめられるのである...
三木清 「歴史哲學」
...本來的な時間は根源的な未來から時來 sich zeitigen する...
三木清 「歴史哲學」
...これ根源的な歴史が存在とは區別される事實に於てあると考へられる所以である...
三木清 「歴史哲學」
...それではかくの如き根源的な意識としての史觀の問題を具體的に解明すべき場所は何處に求めらるべきであらうか...
三木清 「歴史哲學」
...然るにそのことはかかる根源的な意識にとつて歴史的なものが何よりもまたつねに主體的なものとの關係に於て把握されるといふことを意味しなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...人間學は意識としてかかる事實の自己表出の最も根源的な場面である...
三木清 「歴史哲學」
...學問に於ける存在論上の態度 Einstellung は寧ろその根柢に於てかかる根源的な存在論的決定によつて規定されてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...その嬰児のために苦しむだろうと思える最も根源的な苦悩を描いた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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