...けれどもそれが力強く根深く侯爵の心魂を涵して居た...
會津八一 「音樂に就いて」
...それだけに震災の我我作家に与へる影響はさほど根深くはないであらう...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...根深く喰い込み枝葉を茂げらしている誤謬が...
伊藤野枝 「転機」
...山陽(さんよう)が項羽本紀(こううほんぎ)を数百遍反覆して一章一句を尽(ことごと)く暗記したというような教訓が根深く頭に染込(しみこ)んでいて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...再生の要求彼に根深くして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...將來の中にもつと根深く進んで行かうとする者を捕まへる...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...もつと深く日常の生活の中にも根深くあらはれてゐるものではないか...
田山録弥 「生滅の心理」
...祖先崇拝の情をかほど根深く維持してるものはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドイツの古典芸術の中にもっとも根深く存在してるところのものにたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...攻撃的なだけで根深くはなかった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...根深くたしかめようとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...で、宮本のブルジョア気質は、たいへん根深く、かつ、たいへん明確なものである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「ませのうらに根深く植ゑし竹の子のおのがよよにや生(お)ひ別るべきその時の気持ちが想像されますよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...より根深く良人と結ばれていはしないか...
矢田津世子 「女心拾遺」
...だが特報は第一級であり、根深く、広範囲に拡まっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...だが特報は第一級であり、根深く、広範囲に拡(ひろ)まっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...栄二の頭に根深く刻み込まれた...
山本周五郎 「さぶ」
...けれど五行観(ぎょうかん)も、宿星学(しゅくせいがく)も、これは根深く、黄土大陸の庶民に、久しい間信ぜられていた根本の宇宙観であり、それと結ばれていた人生観でもあったのだから、これを否定しては、「三国志演義」は成り立たないことになる...
吉川英治 「三国志」
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