...けれどもそれが力強く根深く侯爵の心魂を涵して居た...
會津八一 「音樂に就いて」
...根深く喰い込み枝葉を茂げらしている誤謬が...
伊藤野枝 「転機」
...山陽(さんよう)が項羽本紀(こううほんぎ)を数百遍反覆して一章一句を尽(ことごと)く暗記したというような教訓が根深く頭に染込(しみこ)んでいて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...再生の要求彼に根深くして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...将来の中にもっと根深く進んで行こうとするものを捕まえる...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...將來の中にもつと根深く進んで行かうとする者を捕まへる...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...もつと深く日常の生活の中にも根深くあらはれてゐるものではないか...
田山録弥 「生滅の心理」
...根深く彼の胸に植えつけられていた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...祖先崇拝の情をかほど根深く維持してるものはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドイツの古典芸術の中にもっとも根深く存在してるところのものにたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この田舎にはやはり古い伝統が根深く残ってること...
豊島与志雄 「田園の幻」
...そんなに根深く思うものはござんすまい」竜之助は答えず...
中里介山 「大菩薩峠」
...で、宮本のブルジョア気質は、たいへん根深く、かつ、たいへん明確なものである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「ませのうらに根深く植ゑし竹の子のおのがよよにや生(お)ひ別るべきその時の気持ちが想像されますよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だが特報は第一級であり、根深く、広範囲に拡まっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...だが特報は第一級であり、根深く、広範囲に拡(ひろ)まっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...しかしその精神には根深くギリシア的なものがひそんでいる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところが考察をすすめるに従って仏教思想がいかに根深くこれらの時代の日本人の精神生活の根柢となっているかを見いだし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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