...それがために発声映画がもたらしたほどの根本的な革命が起ころうとは思われない...
寺田寅彦 「映画芸術」
...しかしこのことは映画と小説との区別に関して一つの根本的な問題を暗示する...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...現に方法は学問性の根本的な規定であることを止めねばならなくなりそうである...
戸坂潤 「科学方法論」
...もしくは之を以て最も根本的な分類と主張するならば...
戸坂潤 「科学方法論」
...この概念がリッケルトによって用いられたリッケルトの特有な根本的な立場――事実と科学的概念構成との独立――に対する批難である...
戸坂潤 「科学方法論」
...正当にも一個の最も根本的な社会的文化的財物となりつつある...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「物質の問題」との根本的な交互作用がなかったならば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...夫々の例に於ける無限の相違と根本的な諸対立とにも拘らず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...哲学と生産技術との根本的な連関に注意を払うのを忘れることは寧ろ当然で...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...より根本的な媒介者としての論理の世界に混入するものだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...無生物をその対象とする工業と同一の立場から取り扱おうとすることが抑々根本的な誤りだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...文学なりにマルクス主義に対する反動の態勢にあることは根本的な傾向なのであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それ以外にあまり根本的な意味のあるものではないように見えるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...騎士道とか武士道とかにおいて名譽心が根本的な徳と考へられたのもこれに關聯してゐる...
三木清 「人生論ノート」
...歴史を敍述するといふことは人間の行爲の最も根本的なものに屬してゐるのである...
三木清 「歴史哲學」
...具体的にいえばヨーロッパやアメリカの知識や教養を――少なくともその根本的な滋養分を――摂取し消化吸収せずしては不可能です...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...懐中電灯の光をトンネルの壁に向けてみた――そして通路のこの部分に至って起きた彫刻の上における何とも根本的な変化に仰天して暫く足を止めたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...かくて仏像作家にその創作の根本的な動力を与えるものは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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