...根本的な誤謬を考えなおす余裕もなくただ本能的に警官隊から脱(のが)れようと焦った...
海野十三 「深夜の市長」
...言語の根本的な相違は別としても国民的潜在意識の相違は如何(いかん)ともすることが出来ないのである...
寺田寅彦 「チューインガム」
...より根本的な重大さを持つだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...方法は根本的な意味を有つ...
戸坂潤 「科学方法論」
...実に根本的な循環である...
戸坂潤 「科学方法論」
...最も根本的な概念が(急速であろうと徐々であろうと実は構わない)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...而も諸科学に取って最も根本的な...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...二つのものの根本的な区別は見失われて了うだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...アリストテレス自身は存在を運動に於て捉えようとする根本的な試みに於て...
戸坂潤 「辞典」
...この根本的なそして客観的な存在意義に基いて...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...もっとも手近かな第二義的の原因を根本的なものと取り違えて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...制している根本的なるものは...
中井正一 「歴史の流れの中の図書館」
...そのような年次の若さよりもっと根本的な事情があるはずである...
服部之総 「望郷」
...空想にとって根本的な推奨がある唯一の所信なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そのやうに想像力は人生にとつて根本的なものである...
三木清 「人生論ノート」
...騎士道とか武士道とかにおいて名誉心が根本的な徳と考えられたのもこれに関聯(かんれん)している...
三木清 「人生論ノート」
...思索の根本的な形式は対話である...
三木清 「人生論ノート」
...根本的な意義をもつ注意であった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
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