...坤軸(こんぢく)に根ざすの巌なり...
石川啄木 「閑天地」
...乃(すなは)ち唯一の地心は万木の生命の根ざす所...
石川啄木 「閑天地」
...その悲哀に根ざす霊魂の希望とを歌ふといふ序歌だけでも...
石川啄木 「病院の窓」
...嫌忌せられて根ざすことは稀れだ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...離愁□人間性に根ざす流浪性□孤立と集合□人間は人間の中□ルンペンの悲哀四月廿三日曇――晴...
種田山頭火 「其中日記」
...蘆の根ざす小さな岩の上に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...国民性に根ざす情意の色合を別にして...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...短木岩隙を求めて根ざすもの點々たり...
長塚節 「草津行」
...こういった私の経験に根ざすものがあるのではあるまいか...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...改革の第一歩は勇気に根ざす...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...改革の第一歩は勇気に根ざすほかはない...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...從つて實在者への希求は人間性の最深最奧の本質に根ざすことを教へる...
波多野精一 「時と永遠」
...もつと深い因果な性癖に根ざすものとしか思はれなかつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...より深く根ざす心理の描寫は夫人の最も不得手とするところであるから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...即ち作者の經驗する感情――泉先生の場合には主として憧憬と反抗に根ざす――を讀者に移入し...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その根ざすところに不賛成をしたのだつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...根ざす社会によって...
吉川英治 「随筆 新平家」
...永遠への思慕に根ざす烈しい魂の不安を経験する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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