...まだ枯れ果てない菊や萩(はぎ)などが雑草と一緒くたに情けも容赦もなく根こぎにされるのを見るとさすがの葉子もはらはらした...
有島武郎 「或る女」
...時々木を根こぎにしたり...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...'eradicate'(根こぎにする)は 'take up by the roots' に...
高田力 「ベーシック英語」
...――きれいに忘れるわ……胸から根こぎにしてしまうわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...根こぎの山豆柿(やままめがき)一本と自然薯(じねんじょ)を持て来てくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...根こぎにせられたような佗しさを彼の心に伝えた...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...土地を失った時に根こぎにされる...
豊島与志雄 「故郷」
...根こぎにされた人々の無定見と...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...彼らが故郷の地から根こぎにされることであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自惚(うぬぼ)れが強く無政府主義的で社会生活から根こぎにされたいわゆる優秀者どもであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年齢において異なり不幸において相似たる二つの根こぎにされた生涯は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は自分が根こぎにされたのを感じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...根こぎにされた水草の芽が浮きもせず沈みもせずにゆらゆらと漂いあるく...
中勘助 「島守」
...根こぎにすることは不可能であるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ありとある毛がことごとく根こぎにされて...
夏目漱石 「草枕」
...根こぎにして枯らしつくした...
夏目漱石 「道草」
...博士はやっぱり鼻であしらうといった風で『だって木が根こぎにならんじゃないか...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...彼らを根こぎにしようとすると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??