...屋根から滑り下りて門外(もんそと)に蹲踞(はひつくば)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...この牧場の宿根からはほとんど昔とかわらないオトギリ草が生えだし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...根からの馬鹿では無い...
太宰治 「服装に就いて」
...箱根から急にお帰りになってるから...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...あなたが一体函根からまた此家(ここ)へ舞い戻って来るというのが違っているんですもの」そういって新吉の方に向いて言葉を柔らげて「私が出します...
近松秋江 「うつり香」
...垣根からのぞくと広々とした緑の海の上にぽつりぽつり白帆のように人影が見える...
寺田寅彦 「軽井沢」
...草の根から水のちびちびしみ出している赭土山(あかつちやま)が侘(わび)しげに見られ...
徳田秋声 「あらくれ」
...屋上の平屋根からは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老人は箱根から帰った後間(ま)もなく老妻を失い...
永井荷風 「ひかげの花」
...屋根からすぐ物置の梯子に足が届きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの子が使に出た留守に、屋根から入って、あの子の部屋に火をおこしておいてやることも出来ると存じます...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...まぶしくって、一時は何も見られない位だったが、そのうちそれに目がだんだん馴れてくると、雪に埋れたバルコンからも、屋根からも、野原からも、木からさえも、軽い水蒸気の立っているのが見え出した...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...球根からすぐに紫の花の咲いた草を列(なら)べて売っているのを見た...
森鴎外 「サフラン」
...その屋根からぬっきり突貫(つきぬ)けて出ているので...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...蕨の根から澱粉を取つた殘りの...
柳田國男 「食料名彙」
...炎の巽屋(たつみや)の屋根から...
吉川英治 「銀河まつり」
...彼は、根からの侍だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...見廻したところ其処等の樹木の梢から屋根からいずれもみなしんと静まり返って唯だ雀の声のみ鮮かだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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