...そのビルの屋根からアパートの屋根へ...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...あの高い屋根から落ちるのではないかと思うと...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...垣根からのぞくと広々とした緑の海の上にぽつりぽつり白帆のように人影が見える...
寺田寅彦 「軽井沢」
...屋根から照返して来る日光に汚(きたな)らしく見えた...
徳田秋声 「あらくれ」
...根からぞっくり髪を切られた女の噂(うわさ)――花柳情痴の新聞種は尽きなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...朴の木のもとを洗つて作並の浴槽の側を過ぎ行く水はこゝから見える密樹の根からしぼれ出る雫の聚りである...
長塚節 「旅の日記」
...屋根から空をぐるりと見廻すうちに...
夏目漱石 「それから」
...箱根から熱海まで行ったことがある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...箱根から宇津の谷峠をかせぎ場に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...要さんも屋根から降りてきました...
林芙美子 「お父さん」
...その根から土を掌(てのひら)にふるい落して...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...火と屋根から生れたものである忠誠と献身は守りながらも...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...屋根から下をのぞいているのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...屋根から梯子(はしご)を伝わって降りてきた...
吉川英治 「親鸞」
...髪の根から冷たい汗さえながれていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...くッ! ……」言葉にならない言葉の切れ端を歯の根から力み出したりして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その根から直ぐ斷崖になつて二十丈ほどの下には浪が寄せてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...山の尾根から傳つて歩いてゐると...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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