...非常に利口そうな猿が竿のてっぺん迄登って行き、登り切ると、登りながらつかんでいた繩についている籠を手ぐり上げた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...向うが皮を切ればこっちは骨を切る...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...東京灣の口を横切ることなれば...
大町桂月 「房州紀行」
...それを振り切るのに又もう一度辛(つら)い思いをしなければならない...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...慣れた道を横切るにも...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...首を縊るなら、枝が、いろいろとあるし、腹を切るなら、得物は手にあるし――隼人が、泣いてはいかん...
直木三十五 「南国太平記」
...一人で氷冠を横切るべく...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...何としてもだにの様にこびり付いた猜疑の心を払い切る事が出来ず...
西尾正 「陳情書」
...腹を切るか長のお暇になるか兎も角も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前跣足(はだし)になるのか夫れでは氣の毒だと信如困り切るに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...けれども彼はまだ懸引から抜け切ることが出来なかつた...
平出修 「瘢痕」
...」と叫ぶやうに言ひ切ると...
北條民雄 「道化芝居」
...どいつもこいつも申し合せたように僕を裏切る……」「それあ君...
牧野信一 「露路の友」
...托児所を出て往来を横切ると特別な工場学校の小門があって...
宮本百合子 「明るい工場」
...肉体が観念を裏切ることも許さぬ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分になり切ることができなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくぎんは値切ることにかけては名人だった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...鯉口(こいぐち)を切るばかりに用意しているのを見て...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索