...併し僕の存在の根柢から...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...僅かに数年のうちに彼我戦力の差に隔りを見た事がその後の東亜不安の根本原因である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...有力な根拠地布哇(ハワイ)を離れる気になった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...根気よく一寸法師を手なずけ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...根の上つた日本髪や...
鈴木三重吉 「桑の実」
...九階(精養軒のある所)の屋根の上の僅かの空でそれと知る...
高浜虚子 「丸の内」
...あなたが一体函根からまた此家(ここ)へ舞い戻って来るというのが違っているんですもの」そういって新吉の方に向いて言葉を柔らげて「私が出します...
近松秋江 「うつり香」
...私の根據を理解する人々の前では何等の力も有し得ないからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...根岸の方の別邸へ引っ込んでいる元日本橋のかなり大きな羅紗(ラシャ)問屋の家などへ出入りしていた...
徳田秋声 「爛」
...相互に根本的に相容れないのである...
戸坂潤 「科学論」
...もしその土地に私の生活が根を下しさえすれば...
豊島与志雄 「故郷」
...神田一番の綺麗な年増が裸體(はだか)で屋根を渡つて人殺しに行つたと聽いた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...川上の峨峨の出湯に至ること思ひ断つべき秋風ぞ吹くこれは大正十三年九月陸前青根に遊んだ時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...末代に生まれた機根の衰えた衆生にとってまことにふさわしい教えである...
三木清 「親鸞」
...向(む)こうにはまっ黒な倉庫(そうこ)の屋根(やね)が笑(わら)いながら立っておりました...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...自分の根城(ねじろ)だった州(えんしゅう)を失地し...
吉川英治 「三国志」
...根強い呪(のろ)いと闘いを交わしているのが...
吉川英治 「親鸞」
...――すべてそれらにおいて劇の葛藤(かっとう)を生み出す根拠は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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