...抜き残された大根の剛(こは)ばんた葉の上に...
石川啄木 「葬列」
...近所を漕いだ屋根舟の揺れた事!貴方は泳いで在(い)らしったんです...
泉鏡花 「浮舟」
...太陽神なりとす可き根拠も亦た...
高木敏雄 「比較神話学」
...田には大根の葉がひたと捨てられてあった...
田山花袋 「田舎教師」
...林達夫氏は関根氏のブリュンティエールの旧訳をタタいて凹ませたし...
戸坂潤 「読書法」
...垣根の下に、青い草の葉が三つ四つ、冬を越したのか――そんな筈はないが、もう萠え出したのか――それもおかしいが、力なく首垂れていた...
豊島与志雄 「童貞」
...併し彼が関西に根拠を置く実際上の必要から内演試演は彼の地でやり本舞台はこっちで開かねばならぬ...
中里介山 「生前身後の事」
...それで尾根は背※で左右に方向の違う面をもつから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...日本の切支丹は根を絶ち...
野村胡堂 「十字架観音」
...「あの妓(こ)は、根が優しいから、それ位のことはするでせうよ」主人の喜兵衞はそんな事を言つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...根が正直で何處かに良いところのある女だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを岩の間や流木の根に残して行く...
葉山嘉樹 「万福追想」
...我れいつぞや坐敷の中にて羽根つくとて騒ぎし時...
樋口一葉 「たけくらべ」
...柳さくら垣根つゞきの物しづかなる處に...
樋口一葉 「花ごもり」
...それから羽根(はね)のついたぼうしをくれという合図をした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わかったか」「何を!」どんなものにも、したいことを妨(さまた)げられるのが、一世一代の誇りを傷つけられるかのように思い込んで、いのち懸けになるのが、雲助、がえんの根性だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私は今ニーチェのモラルの根本が成功主義に対する極端な反感にあったことを知るのである...
三木清 「人生論ノート」
...風景を指定してもらおうとする客引根性はやめにせねばならぬ...
柳田国男 「雪国の春」
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