...市駅で連中といつしよになる、十時の汽車で田ノ窪へ、そこから一里ばかり歩いて拝志の小山邸へ、同行は一洵、月邨、三土思夫妻、布佐女、栗田姉妹、――男四人の女四人で、賑やかであつた、田舎はよいなあと思ひながら野を行き川を渡つた、皿ヶ峰は特殊の上形をひろげてゐた、重信川はすつかり涸れてゐた...
種田山頭火 「松山日記」
...即ち矢張り大日本史神祇志を書かれた栗田博士が色々研究されたもの...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...栗田さんは巧く分けて...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...それは栗田さんのやうに尾張氏と物部氏とをはつきり分けた説が少し怪しくなつて來ます...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...栗田氏は即ち觀松彦色止命を祀るとせり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...栗田氏の神祇志料に皆出雲國造の祖...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...左は海濤脚下巖を噛む由良の嶺に栗田の子らが樵る柴は陸ゆはやらず蜑舟に漕ぐ眞柴こり松こる子らが夕がへり疾きも遲きも磯に立ち待つ二十四日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...栗田(くりた)の親分さんですか...
火野葦平 「花と龍」
...ビール飲んで、ぽおッと、桜色になっている光三が、ふと思いだしたように、「先刻(さっき)、みなさんにお逢いするちょっと前、お蛭子(えびす)さんの鳥居のところで、栗田銀五親分から、大層、嚇(おど)かされましたのよ」「なんちゅうて?」「玉井旦(だん)さん、栗田さんは、どうも、旦那と、「チーハー」の島崎勇次親分とが、ぐるにちがわん、ちゅうて、かんぐっとったようですわ」「これも、じき、敵と味方とを色分けする口じゃのう」と、原田が笑った...
火野葦平 「花と龍」
...「吉田磯吉親分は、まだ、議会が終らんけん、東京から帰っとらんと見えるなあ」岡部亭蔵、友田喜造、長富紋太、栗田銀五、藤野清次、など、吉田一家の錚々たる親分連中のたむろしている階下を見下しながら、原田雲井がいった...
火野葦平 「花と龍」
...栗田銀五の一の子分...
火野葦平 「花と龍」
...栗田銀五の家は、露地の奥にあった...
火野葦平 「花と龍」
...栗田銀五は負傷して...
火野葦平 「花と龍」
...あれは栗田書店から出ているので昭和八年版新しいのなしです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...京都府与謝(よさ)郡栗田湾や島蔭湾で深海の泥砂の中にすむアカエビやミミイカがイワシ大敷網や手繰網でおびただしくとれたと言う(奥丹後震災誌)...
武者金吉 「地震なまず」
...アマミは海人部(あまべ)なるべしという栗田翁の説を受けて...
柳田国男 「海上の道」
...善光寺近郷を領する小柴慶俊(けいしゅん)や栗田永寿軒(えいじゅけん)などの三百騎であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...岸田吟香、松浦武四郎、栗田万次郎、富岡鉄斎、林和(わ)一、渡辺洪基(こうき)、そんな連中が、格太郎の塾の学友だった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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