...三升樽の口栓(くち)の抜けないのを...
石川啄木 「刑余の叔父」
...』とお吉は笑ひながら栓(せん)を捻(ひね)つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...「小栓、こっちへおいで」と華大媽は倅を喚(よ)び込んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...道理で老栓はきょうはにこにこしているぜ」と胡麻塩ひげは言った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...近くの水道栓(せん)でぐっと水を飲み...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突然狂気になってガス栓に走り寄ろうとする足が動かなかった‥‥それ以来久能は青江に会わなかった...
豊田三郎 「リラの手紙」
...「戸を敲くは誰(た)ぞ」と鉄の栓張(しんばり)をからりと外す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...たった一発で尾栓が破裂したが...
野村胡堂 「江戸の火術」
...尾栓が打ち砕けるようなことはあるまいな」稲富喜三郎は改めて訊ねます...
野村胡堂 「江戸の火術」
...今度は袂を持ち添へて栓抜きの上から押すのです...
林芙美子 「小さい花」
...見ると針金の締線で固く栓をされた上に...
久生十蘭 「魔都」
...思わず指で耳に栓をしなければならないほどワンワンと人の来た時に吠えたてるロシアでなかったなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...帶の間から栓拔を出して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...液は二度ばかり漉(こ)してモー一度火へかけて二十分間も煮て壜へ詰めて栓を確(しっか)りしておくと一年でも二年でも持ちます...
村井弦斎 「食道楽」
...水と栓のぐあいで圧迫音が起ってそれが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...皆自然に栓が抜けて...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...ぢき側に球(たま)の形をした栓の木の浮標が見える...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...水道栓に縛りつけられたホースの陣列の間を...
横光利一 「上海」
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