...松の園生のように栄えるようにと悦んで下さった母の顔を今でも憶い出す...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...これがなかなか至難のことであるから能率を平均せしめることが出来ればその店は必ず栄えるのだが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...百貨店ひとり栄えることも出来ず...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...はかなく栄える夕日を浴びて...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...また別な新しい日本文化となって栄えるのかもしれないのである...
寺田寅彦 「チューインガム」
...他の国民の没落によって運命が栄えるフランスというものを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...批判の乏しい進展力のない昔話が栄えるのである...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...赤リボンの道化者(どうけもの)はそこに栄える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アフリカの砂漠の中に工業文明が栄えるといふことも等しく不可能であるが如くである...
平林初之輔 「文学方法論」
...その国必ず永く栄える...
穂積陳重 「法窓夜話」
...暫くは蕎麦の話が栄える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...民芸として栄える日は二度とは戻り難いであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...更に栄えるにつれて機械を入れ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...植えてもしその木が栄えるようであったら...
柳田國男 「日本の伝説」
...曹家は隆々と栄えるにちがいありません」「む...
吉川英治 「三国志」
...共に長く栄えるの計を立てようではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...私は芸術的良心が生活態度の誠実でない人の心に栄えるとは思わない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...時代の趨勢によっていずれか一方の作家が栄えるということはあるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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