...梢を空にもたげるものは栄える...
有島武郎 「描かれた花」
...痘痕(あばた)が栄えるでごわりまする...
泉鏡花 「婦系図」
...この土地がうんと栄えるように...
海野十三 「超人間X号」
...種々なる学芸が欧羅巴(ヨーロッパ)諸国に再び栄えるようになったのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...善人が亡び悪人が栄える方が却つて多い様に見え...
丘浅次郎 「人類の将来」
...これがなかなか至難のことであるから能率を平均せしめることが出来ればその店は必ず栄えるのだが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...もしも叛逆行為なるものが栄えるのがその自然であるならば(幸いにもそういうことは決してないのであるが)...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...近世以前の哲学は栄えることは出来なかった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自由競争の盛んなる処には妥協協定の術の長ずる利益社会が栄える...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...今は降り行くべき時だ――金属や蜘蛛の巣や瞳孔の栄える...
富永太郎 「秋の悲歎」
...爆竹が夜の虹のやうに栄える都会の中で...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...それに続いてこの世は光源氏派だけの栄える世になって今日に及んでいるのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ある種の工藝が特にある場所でのみ栄えることである...
柳宗悦 「地方の民藝」
...民藝として栄える日は二度とは戻り難いであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「茶」が栄えるにつれて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...○自然に生き栄える者の実例を見くらべただけでも...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...草木が茂り栄えるのをためつすがめつしている鼻と同じ鼻ではありますまいか...
夢野久作 「鼻の表現」
...時代の趨勢によっていずれか一方の作家が栄えるということはあるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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