...痘痕(あばた)が栄えるでごわりまする...
泉鏡花 「婦系図」
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違星北斗 「北斗帖」
...私はとき折りこの画室で松の園生の栄える夢をみたり霞の衣につつまれて深山幽谷に遊んでいる自分を夢みたりする...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...種々なる学芸が欧羅巴(ヨーロッパ)諸国に再び栄えるようになったのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...善人が亡び悪人が栄える方が却つて多い様に見え...
丘浅次郎 「人類の将来」
...これがなかなか至難のことであるから能率を平均せしめることが出来ればその店は必ず栄えるのだが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何事もなく市が栄えるのですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...女出入はそんなことで市が栄えるのが筋書きさ」「ところが今度は泥んこになった吾妻屋が納まりませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこに富み栄える国があるというのが...
久生十蘭 「南極記」
...エログロの見世物が栄える時代になるだらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...市が栄えるのはおめでたいわけである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...昔学問の盛んだった時代にも劣らず大学の栄えるころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ある種の工藝が特にある場所でのみ栄えることである...
柳宗悦 「地方の民藝」
...土に根ざして咲き栄えるように...
柳田国男 「雪国の春」
...トドのつまりこの地上で栄えるものはエホバの神の御心じゃない...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...茂り栄える植物や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ウンと幸運にのして栄える生れ性だそうだが――但(ただ)し...
吉川英治 「江戸三国志」
...私は芸術的良心が生活態度の誠実でない人の心に栄えるとは思わない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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