...松の園生のように栄えるようにと悦んで下さった母の顔を今でも憶い出す...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...種々なる学芸が欧羅巴(ヨーロッパ)諸国に再び栄えるようになったのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...斯くてイタリイの芸術は吾々の墳墓の上に栄えるのだ...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...その人は逆に長く生き栄える...
知里真志保 「あの世の入口」
...近世以前の哲学は栄えることは出来なかった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...他の国民の没落によって運命が栄えるフランスというものを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...栄えるのが何だ、衰えるのが何だ、おれたちは、つまり遊びたいだけ遊べる天下がほしいのだ――と、こんなような理窟をコジつけてみても、さて、外勢力がこの江戸の土を蹂躙(じゅうりん)するような日を予想してみると、腹が立たないわけにはゆかぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...善が栄えるといふ訳(わけ)でもなし...
夏目漱石 「点頭録」
...倫理面に活動するていの文芸はけっして吾人内心の欲する道徳と乖離(かいり)して栄える訳がない...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...それで市が栄えるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...必然に詩(及び詩的精神)の栄える時である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...昔学問の盛んだった時代にも劣らず大学の栄えるころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...並んで緑に栄える牧場や...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ある種の工藝が特にある場所でのみ栄えることである...
柳宗悦 「地方の民藝」
...大きな工業が栄える土地だけに...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...更に栄えるにつれて機械を入れ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それ故少量の特別な貴族品が栄えるより...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...民藝として栄える日は二度とは戻り難いであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
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