...梢を空にもたげるものは栄える...
有島武郎 「描かれた花」
...痘痕(あばた)が栄えるでごわりまする...
泉鏡花 「婦系図」
...この土地がうんと栄えるように...
海野十三 「超人間X号」
...種々なる学芸が欧羅巴(ヨーロッパ)諸国に再び栄えるようになったのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...斯くてイタリイの芸術は吾々の墳墓の上に栄えるのだ...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...百貨店ひとり栄えることも出来ず...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...つねに栄えるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...栄えるのも結構である...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...もしも叛逆行為なるものが栄えるのがその自然であるならば(幸いにもそういうことは決してないのであるが)...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日本人にとっては俳諧が栄えるか栄えないかはもっと重大の意義をもつであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...猿(さる)や人間が栄える時代になっても魚は水に鳥は空におびただしく繁殖してなかなか種は尽きそうもない...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...そのおかげでその家が栄えるようにという希望からだという事である...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...また一市(ひといち)栄えるだろうと思われたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何事もなく市が栄えるのですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...独り栄えることが出来たのだ――それは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...特に「茶」の栄えるにつれて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...府中に栄える今川衆の一家として...
吉川英治 「新書太閤記」
...時代の趨勢によっていずれか一方の作家が栄えるということはあるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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