...だから地球人類が栄えるように...
海野十三 「火星兵団」
...斯くてイタリイの芸術は吾々の墳墓の上に栄えるのだ...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...日本人にとっては俳諧が栄えるか栄えないかはもっと重大の意義をもつであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...わざわざ勦絶(そうぜつ)に骨を折らなくても当代の環境で栄えるはずはないであろう...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...分析的にひどく込み入っためんどうな哲学が栄える...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...赤リボンの道化者(どうけもの)はそこに栄える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...倫理面に活動するていの文芸はけっして吾人内心の欲する道徳と乖離(かいり)して栄える訳がない...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...何事もなく市が栄えるのですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その国必ず永く栄える...
穂積陳重 「法窓夜話」
...藁細工が栄えるのも当然であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...更に栄えるにつれて機械を入れ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...民藝として栄える日は二度とは戻り難いであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「茶」が栄えるにつれて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...男は貧しく女は富み栄える運をもたせたと...
柳田国男 「海上の道」
...海で死に或いは海で栄える者が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...三年もじっと受身でいたらひとりでに国が富み栄えるなどとは...
吉川英治 「三国志」
...――菊は栄える葵(あおい)は枯れる――の流行歌(はやりうた)をうたった子供の親が自身番へしょッ曳(ぴ)かれて行く...
吉川英治 「松のや露八」
...時代の趨勢によっていずれか一方の作家が栄えるということはあるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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