...真の土の子らしくつねに栄えるにちがいない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わざわざ勦絶(そうぜつ)に骨を折らなくても当代の環境で栄えるはずはないであろう...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...今は降り行くべき時だ――金属や蜘蛛の巣や瞳孔の栄える...
富永太郎 「秋の悲歎」
...また一市(ひといち)栄えるだろうと思われたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで市が栄えるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女出入はそんなことで市が栄えるのが筋書きさ」「ところが今度は泥んこになった吾妻屋が納まりませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...必然に詩(及び詩的精神)の栄える時である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...石材次第で栄えるものだが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...あの乱髪をふわふわと自由に栄えるように飾って遣りましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...学問の自由研究と芸術の自由発展とを妨げる国は栄えるはずがない...
森鴎外 「文芸の主義」
...裁判官が栄えるのは世に喧嘩訴訟がたえないためである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大きな工業が栄える土地だけに...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...真に地方的な産物として栄えると思えるからである...
柳宗悦 「蓑のこと」
...トドのつまりこの地上で栄えるものはエホバの神の御心じゃない...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...茂り栄える植物や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「おけらの唄」の栄えるのは...
横光利一 「欧洲紀行」
...家に厳父あって、慈母は陰にひそみ、わがままや放埓(ほうらつ)ができなくとも、家訓よく行われ、家栄えるときは、その子らみな楽しむ...
吉川英治 「三国志」
...府中に栄える今川衆の一家として...
吉川英治 「新書太閤記」
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