...すでに防柵に攀(よ)じ登っていたのである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...洋箪笥(だんす)と化粧台と円卓子と本柵...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...鉄の柵をめぐらした中央の台のうえに...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は柵のかげから例の乗馬の男がひょっくり現われて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...小屋の柵のまえに...
徳永直 「戦争雑記」
...もう一つ木柵が引廻されていて...
直木三十五 「南国太平記」
...直吉に並んで黄いろい木柵によりかゝつて...
林芙美子 「瀑布」
...やがて牧童が柵の木戸をあけて牛を一匹追い出して来た...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...張りめぐらされた木柵の外部から観るのである...
火野葦平 「花と龍」
...どうも済(す)みませんでした」「いいえ」ジョバンニはまだ熱(あつ)い乳(ちち)の瓶(びん)を両方(りょうほう)のてのひらで包(つつ)むようにもって牧場(ぼくじょう)の柵(さく)を出ました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「柵が結つてあると仰(おつし)やるのは...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...通行の止められている柵を越えて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...舷側には鉄柵(てっさく)が結いまわしてある...
吉川英治 「三国志」
...陣中の柵内には、旗ばかり立てて、兵はみなほかに埋伏(まいふく)していた...
吉川英治 「三国志」
...渓谷の柵門を固め...
吉川英治 「三国志」
...柵へもどった能登は...
吉川英治 「私本太平記」
...石井ノ柵へ駆けこんで来て告げた...
吉川英治 「平の将門」
...その柵は、この六条柳町を全部、城郭のように堅固にとり囲んでいる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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