...彼はふらふらと柵をはなれて馬券売場へとんで行った...
犬田卯 「競馬」
...柵があって丘には登れない...
梅崎春生 「狂い凧」
...柵を越えて笹藪の中に飛びこんだ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...二人は柵を越えて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...焦生は柵の中へ入って往って鎖を持って引っ張った...
田中貢太郎 「虎媛」
...彼は柵のかげから例の乗馬の男がひょっくり現われて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...グルリと柵(さく)を繞(めぐ)らしてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから柵という柵の天辺を匍(は)いまわった挙句...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...折柄この望楼の柵に拠つて見た樹の間がくれの星空も忘れがたい...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...工場内へ通じる狭い柵の横に一人赤衛兵と...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...うっかり根本の誤りが囲われているこの柵をひっくりかえそうとでもしようものなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...濠(ほり)や柵(さく)などは限りある人の力になるもので...
柳田國男 「地名の研究」
...江戸名所不忍池の風致も馬場の木柵(もくさく)に囲まれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...柵門から獄舎の世界へ...
吉川英治 「大岡越前」
...柵の出入口を取って...
吉川英治 「新書太閤記」
...……いったいここや谷道の幾重もの柵(さく)は...
吉川英治 「親鸞」
...柵(さく)の馬糧倉(まぐさぐら)の中へ...
吉川英治 「平の将門」
...柵の隙間へ顔を寄せてじっと立っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??