...官軍柵(さく)を植(う)ゑて之を守る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...柵外に事務所と呼ばれるテントがあり...
石川欣一 「比島投降記」
...推理川柳の広い柵内にはいるものを少し拾ってみよう...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...ここだけひどく薄暗いじゃないか」博士はそこの柵の前に立って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「柵壁の方へボートの先を向けておけないんですがね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...がそれも朝から晩までこの忌々(いまいま)しい柵を眺めて暮さなければならない若い女の身にしてみれば至極無理もない話だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...脱しがたい柵(さく)をしばし築いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...または木柵(もくさく)のような脆(もろ)さを思わせるなど種種様様の味と感じを与える...
中勘助 「独り碁」
...鉄柵にする太い手頃の鉄棒を一本ひつぱり出して...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...アレクサンダア宮の鉄柵のまわりにはロマノフ家と最後の皇帝の配流の光景を見物しようとする群集が幾重にも人垣をつくっていた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...ただ意味もなく柵(さく)の内をあちこち走り廻(まわ)っている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...でもよその牝馬が始めて彼の柵のわきを通るのをみると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...木柵(もくさく)などの構築に当っていた馬岱(ばたい)は...
吉川英治 「三国志」
...「ここの柵守(さくもり)能登ノ介は...
吉川英治 「私本太平記」
...遠く竹や柴で柵(さく)を作って...
吉川英治 「親鸞」
...それらを柵の厩とよんでいた...
吉川英治 「平の将門」
...柵門に常備の六尺がいないので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――しかし武蔵の眼には、厳(いか)めしく並んでいる武器も、柵も、役人も見えなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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