...この柳原にほど近きお玉が池に住みし狸にて...
淡島寒月 「江戸の玩具」
...此松の下に佇(たたず)めば露の我大正六年十月十五日 帰省中風早(かざはや)柳原西の下(げ)に遊ぶ...
高浜虚子 「五百句」
...本所柳原(やなぎわら)の新辻橋(しんつじばし)...
永井荷風 「日和下駄」
...柳原を通り越して両国に近い所までやって来てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...神田の柳原の土手というところを通ります時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...曾ての柳原式部正(やなぎわらしきぶのしょう)の徳川宗春(むねはる)のような...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...向柳原(むこうやなぎわら)の叔母の家に泊り込んでおりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...向柳原の宇太八も見張つたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向柳原の油屋の娘お勢といふ十九になる可愛いのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九段から駿河台、神田橋外、柳原、両国へかけて出るが御見附の外へ一と足も出ないところを見ると、この中に住んでいるに違いあるまい」「…………」「それにしても凄い腕だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手一杯の網を張つて見た」「――」「幸ひ荒し廻るのは明神下から向柳原までで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...柳原土手に飛びました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頃は辻斬と夜鷹(よたか)とが名物だつた柳原土手...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この時は向柳原の八五郎の家へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎たるもの向う柳原の巣へは帰れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その株主の一人で柳原さんもあったのだ...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...柳原へゆけ」そうして供をば従えて...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...先頃、柳原土手で、ちらと、お姿を拝したが、仔細(しさい)あって、わざと、お別れのご挨拶もせずに失礼した...
吉川英治 「松のや露八」
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