...晩年大河内子爵のお伴(とも)をして俗に柘植黙(つげもく)で通ってる千家(せんけ)の茶人と...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...芭蕉はこの柘植で生まれたといふことである...
近松秋江 「伊賀國」
...それを上野と柘植とで生地爭ひをしてゐるのはつまらぬことである...
近松秋江 「伊賀國」
...柘植秀臣氏のの『神経液体説』に関する研究なども亦注目すべきだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...柘植氏は余を案内してあるきながら或角の菓子屋の店へはいつた...
長塚節 「松蟲草」
...柘植氏は稍得意である...
長塚節 「松蟲草」
...再び私は母と姉と三人で母の里の柘植(つげ)へ移らねばならなかった...
横光利一 「洋灯」
...あの人は伊賀の柘植(つげ)の人だから...
横光利一 「夜の靴」
...矢代もひとり柘植の緑の葉に見入った...
横光利一 「旅愁」
...柘植半之丞(つげはんのじょう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...甲賀(こうが)だな」「柘植村は伊賀(いが)だ」「ああ...
吉川英治 「新書太閤記」
...柘植(つげ)、渡辺のふたりは、両大将の前へ出て、曠(はれ)がましい報告を、こもごもに語った...
吉川英治 「新書太閤記」
...十二それは柘植三之丞(つげさんのじょう)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...主(あるじ)の柘植嘉兵衛は...
吉川英治 「山浦清麿」
...環(たまき)の側にいた柘植嘉兵衛は...
吉川英治 「山浦清麿」
...兄真雄の作――柘植嘉兵衛が持参の一刀を――無下に環が奪ろうとしたからである...
吉川英治 「山浦清麿」
...他(ほか)ならぬ柘植様のお口添えで...
吉川英治 「山浦清麿」
...――そうしなけれやあ、済まねえお人が、柘植様、おふくろ様、兄貴、それから……それから未だ……幾人となくこの世にいるんだ』『だから、わたしを、捨てるんですか』『――と、大概、極めつけて来るだろうと思ったから、何もいわずに、行こうと思ったが、酔いつぶれの仮面(めん)をかぶって、一言(ひとこと)、礼に来ただけでも、可憐(しおら)しいと思ってくれ』『嫌です...
吉川英治 「山浦清麿」
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