...」「何か意味のありそうな話じゃないか?」「詳しうすれば長なろけれど、大石という人はもとから忠実で、柔順で、少し内気な質であったと思い給え...
岩野泡鳴 「戦話」
...柔順だかよく知っているはずだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ひどく柔順なそして慕ひ寄るやうな態度を持つてゐた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...狩野氏の家を出てから山端の平八茶屋で午飯を食うて此の宿の門前に来るまでは如何(いか)にも柔順(すなお)な子供らしい態度の漱石氏であったが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...「それでお前さえ柔順(おとな)しく辛抱してくれれば...
徳田秋声 「足迹」
...男に柔順だというが――何一つ...
直木三十五 「南国太平記」
...『鳥渡(ちよつと)人好きはよくないかも知らんが極く無口な柔順(おとな)しい男で...
永井荷風 「一月一日」
...自分はどうして昔の奴隷の如く柔順に盲目的に生きる事が出來ないのであらう...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...柔順な態度に見ゆる...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの柔順な浅吉が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとたび信者となってからは手を覆(くつがえ)したごとく温和な柔順な...
新渡戸稲造 「自警録」
...何(なに)も柔順(おとな)しう成長(おほきう)なり給(たま)へと...
樋口一葉 「曉月夜」
...無理に柔順ならしむるをもって役人の得意となせしことなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...我々よりも柔順で融通のきく人たちの方にお願いしよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...せつは十九、ものに動じぬませた美しさのある娘で、父親に似ていてどこか冷たいリアリストの眼で、唇が赭く柔順だ...
横光利一 「夜の靴」
...或いは十名ずつの食慾そのものに柔順な不良児たちを引率して...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...柔順に深思しております...
吉川英治 「剣の四君子」
...元康がただ柔順で...
吉川英治 「新書太閤記」
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