...それは某年(あるとし)の秋のこと...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...某年(あるとし)の晩秋の夕(ゆうべ)のことであった...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...某年(あるとし)の十二月二十日比(ごろ)...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...天慶某年の春のゆうぐれに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...大正某年十一月某日午後零時三十六分...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...コノ誓約ハイズレカガ任意ニ徳光光子トノ関係ヲ放棄セザル限リ有効トス以上昭和某年七月拾八日姉 柿内園子 印弟 綿貫栄次郎 印(これだけの文句がかんぜよりで綴(と)じた二枚の改良半紙へ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...某年某月某日某所で行なわれた某の銅像除幕式を他のある日ある場所で行なわれた他の除幕式と明白に弁別しようとするときに最も著しき目標となるものは何であるかというと...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...某年月日にこの箱を太守に送り...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...しかるに康熙(こうき)某年...
南方熊楠 「十二支考」
...某年に本所に往つて関帝の前に拝跪し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...某年に飯田安石が此夥(くわ)に加はつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...某年に芝泉岳寺で赤穂四十七士の年忌が営まれた時...
森鴎外 「細木香以」
...徳川時代の某年某月の現在人物等を断面的に知るには...
森鴎外 「渋江抽斎」
...某年に県会が畢(おわ)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...托鉢に出たのは某年正月十七日が始で...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...大村田伝内 槍組番頭某年某月某日...
山本周五郎 「百足ちがい」
...乙原丙午(おとはらへいご)御厩(おうまや)奉行二男某年某月某夜...
山本周五郎 「百足ちがい」
...山藤の花が垂れ下がって酔うばかり匂っていた某年陽春の一日...
吉川英治 「随筆 新平家」
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