...在留日本人の某々等は寄って集(たか)って帰朝を勧告した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二機は某々新聞社の誘導機だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...筑波村の某々の家に侵入して家人を殴打したという嫌疑であったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どうかすると彼の書く論文の中には、某々青年、某々大学生の意見がそのまま出て来るようなこともあった...
相馬泰三 「六月」
...小農の某々が宅地(たくち)までなくしたの...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...某々華族や貴顕紳士お近づきの歴史家ほどに沢山資料を有っているとは思えない...
戸坂潤 「社会時評」
...せめて某々の家庭に紹介してもらえまいかと尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――某々の事業……某々の事蹟……某々の著述...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...或いは某々の藩を代表する家老格の程度であるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...小賢(こざか)しくも垣を囲(めぐ)らし棒杭(ぼうぐい)を立てて某々所有地などと劃(かく)し限るのはあたかもかの蒼天(そうてん)に縄張(なわばり)して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私は某々君と共に我々の名を染めだした暖簾を寄進したりしたものだつたが...
正岡容 「東京万花鏡」
...某々教授を訪問したことなどが...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...算額には某門人某々という名前で...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...家族の晩餐のためにも礼装に着かえる某々卿にとって...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...あの某々が特に接触のある某々だからと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕はその某々劇場に行き...
三好十郎 「肌の匂い」
...こんな某々だとか丸々などと書くのは變ですが...
三好十郎 「肌の匂い」
...韓人(かんじん)に命じて某々(ぼうぼう)の池を築かしめられたことが見える...
柳田国男 「海上の道」
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