...或る時一緒に散策して某々知人を番町に尋ねた帰るさに靖国神社近くで夕景となったから...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...二機は某々新聞社の誘導機だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...急に何の侯爵家とか某々の旧家とかいったような御大層じみた真似をするのは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...歴史家によって記述された又されるべき歴史学的統一体――世界史乃至某々史――としての歴史のもつ運動...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...某々婦人達は、現在の女子教育が徒らに偏知教育に流れて立派に飯がたけて満足に着物が縫える女が少ないことは、国防上実に遺憾であるとして「婦人技能指導協会」を設立し、これを特に農村工場の子女の指導教育の機関としようとしている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...多少無謀な某々のページを開くと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昨晩の興行で某々の作品が得た収入額に耳を傾けだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――某々の事業……某々の事蹟……某々の著述...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...片貝谷の島尻という村の某々らが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...某々四五人のものは...
平出修 「逆徒」
...某々洋食店の建築は法隆寺の建築よりもすぐれている!これ等の論理には矛盾がない...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...某々洋食店は石造建築である...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...私は某々君と共に我々の名を染めだした暖簾を寄進したりしたものだつたが...
正岡容 「東京万花鏡」
...某々文化人の政治家は古来の門松は不用だと叫びながら...
正岡容 「寄席風流」
...仏経の竜は某々の蛇にほかならぬからだ...
南方熊楠 「十二支考」
...某々君同日と列記して張り出しがされた...
「鏡の中の月」
...たしか某々のハダカ・レヴュに出ていると誰かが言つてたなあ」と言葉をはさんだのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...その代りに昨日の歌会に出席した中の同君の友人某々両君が高山の次ぎの町...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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