...その時の日記にも「今までは某々らの作る小説は拙なくして読むにたへずと思ひつるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二機は某々新聞社の誘導機だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...偶々その上に起こった某々事件の罪悪や効用を論じたり...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...単に某々の個人がこの紙上を藉りて個人的に噂を伝えたり説をなしたりしているとしか受け取れまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...文学は某々主義と同居してはならない...
中野秀人 「第四階級の文学」
...ある個人の特性を本(もと)として成り立った某々主義をもってする代りに...
夏目漱石 「創作家の態度」
...某々洋食店は石造建築である...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...明治三十三年二月紀元節慶応義塾社中某々誌(しるす)凡(およ)そ日本国に生々(せいせい)する臣民は...
慶応義塾 「修身要領」
...足下(そくか)は近来某々(それそれ)の家などに毎度出入して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私は某々君と共に我々の名を染めだした暖簾を寄進したりしたものだつたが...
正岡容 「東京万花鏡」
...先年歿した某々がその真似をして今夜は俺は卅人かへすと豪語して上がり...
正岡容 「寄席風流」
...九年のころ現三笑亭可楽君(八代目)は某々紙上において自らの落語速記を...
正岡容 「我が圓朝研究」
...右前脚は誰、左前脚は誰、後脚は某々、尾は某、耳は某という風に一疋の馬を数人に売り、その人々その持ち分に応じてその馬の労力や売却の利を分ち享(う)けんと構え居る...
南方熊楠 「十二支考」
...北アフリカの某々種の猴どもの牝はその子を喪うごとに必ず憂死し...
南方熊楠 「十二支考」
...某々君同日と列記して張り出しがされた...
「鏡の中の月」
...もと映畫館だつたのをチョット改造してレヴュ小屋にした某々の...
三好十郎 「肌の匂い」
...志村某々と、小夜子の夫のだろう表札が出ていて、明らかに終戰後に新築したものである...
三好十郎 「肌の匂い」
...それから他に某々青年一二名位ゐのものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索