...假に某々情話の作者をその師とする者があるとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...四月五日在留日本人の某々らに送られて心淋しくも露都を出発し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...三年生の某々二君と...
寺田寅彦 「池」
...一方先棒(さきぼう)の村内有力者某々等をして頗る猛烈に運動せしむると共に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...某々の立場はまだ抽象的でしかない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...某々の思考や思想はどういう特色を有っているかとかいう観察風の省察が目的ではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...つまらぬ某々の男からであろうと...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...インテリにつきものとも云われる甚だ深刻な(?)苦悩が初めて始まったわけである(今日某々の文芸評論家達は今だに事新しいインテリの「苦悩」に悩んでいるらしく見えるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...後に研究会関係以外の事件に坐して検挙された某々会員が...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...某々国の領事国でひそかに国籍を売っていたことがありますが...
豊島与志雄 「自由人」
...某々の将軍は実際えらいには違いないが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...○例の往復葉書にて近頃余がもとに届きたる或会合の通知状に某々伯爵も御出席の由につき奮って御来臨被下度云々と記したるものあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...片貝谷の島尻という村の某々らが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...某々洋食店は石造建築である...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...足下(そくか)は近来某々(それそれ)の家などに毎度出入して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...右前脚は誰、左前脚は誰、後脚は某々、尾は某、耳は某という風に一疋の馬を数人に売り、その人々その持ち分に応じてその馬の労力や売却の利を分ち享(う)けんと構え居る...
南方熊楠 「十二支考」
...ソラ国費を以て某々の社を廓大しようとか大騒ぎに及ぶは既に手後れの至りで...
南方熊楠 「十二支考」
...こんな某々だとか丸々などと書くのは變ですが...
三好十郎 「肌の匂い」
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