...某々名家の蒐集した画(がよう)等...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...急に何の侯爵家とか某々の旧家とかいったような御大層じみた真似をするのは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...小農の某々が宅地(たくち)までなくしたの...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...某々婦人達は、現在の女子教育が徒らに偏知教育に流れて立派に飯がたけて満足に着物が縫える女が少ないことは、国防上実に遺憾であるとして「婦人技能指導協会」を設立し、これを特に農村工場の子女の指導教育の機関としようとしている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...単に某々の個人がこの紙上を藉りて個人的に噂を伝えたり説をなしたりしているとしか受け取れまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...つまらぬ某々の男からであろうと...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...後に研究会関係以外の事件に坐して検挙された某々会員が...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...ただ新聞などで某々の出世を知った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...せめて某々の家庭に紹介してもらえまいかと尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...某々の悪口を言う種に使った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...某々国の領事国でひそかに国籍を売っていたことがありますが...
豊島与志雄 「自由人」
...――某々の事業……某々の事蹟……某々の著述...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...必要に応じて某々の人を応接室に呼んだりした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...某々洋食店の建築は法隆寺の建築よりもすぐれてゐる!これ等の論理には矛盾がない...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...いまの某々君などはその頃三遊派の前座で...
正岡容 「寄席風流」
...僕はその某々劇場に行き...
三好十郎 「肌の匂い」
...志村某々と、小夜子の夫のだろう表札が出ていて、明らかに終戰後に新築したものである...
三好十郎 「肌の匂い」
...韓人(かんじん)に命じて某々(ぼうぼう)の池を築かしめられたことが見える...
柳田国男 「海上の道」
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