...某々名家の蒐集した画(がよう)等...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...在留日本人の某々等は寄って集(たか)って帰朝を勧告した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...例えば明日中某々地方に降雨あるべしというがごとし...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...歴史家によって記述された又されるべき歴史学的統一体――世界史乃至某々史――としての歴史のもつ運動...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...某々の立場はまだ抽象的でしかない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...千人針は迷信だから宜しく某々神社のお札に代えよ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...単に某々の理論だけではなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...某々の悪口を言う種に使った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...併しながら、私は此処で、大佛次郎の、或は某々、等の大衆文学に関する論を或は反駁し、或は賛成して、議論を闘わそうとは思わない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...○例の往復葉書にて近頃余がもとに届きたる或会合の通知状に某々伯爵も御出席の由につき奮って御来臨被下度云々と記したるものあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...或いは某々の藩を代表する家老格の程度であるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...小賢(こざか)しくも垣を囲(めぐ)らし棒杭(ぼうぐい)を立てて某々所有地などと劃(かく)し限るのはあたかもかの蒼天(そうてん)に縄張(なわばり)して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この村人ではたまたま山仕事に行っていた某々が人夫に徴発されただけであるが...
服部之総 「加波山」
...某々洋食店は石造建築である...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...かうした貧寒困窮の生活の中で尚且私は左の荷風先生模倣の身辺小記などを某々誌へと発表してゐた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...いまの某々君などはその頃三遊派の前座で...
正岡容 「寄席風流」
...先年歿した某々がその真似をして今夜は俺は卅人かへすと豪語して上がり...
正岡容 「寄席風流」
...それから他に某々青年一二名位ゐのものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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