...その何の某の英雄たることを認めさせる為には...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...ちょうどきょう某博士(ぼうはくし)というのがきた...
伊藤左千夫 「老獣医」
...某この年月(としつき)数多(あまた)の獣に逢ひたれども...
巌谷小波 「こがね丸」
...さきの文壇の某大家の言と較べて...
上村松園 「旧作」
...既に某所(ぼうしょ)に移されて居り...
海野十三 「奇賊は支払う」
...某日(あるひ)住持は檀家(だんか)の待夜(たいや)に招かれたので...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...研究主任格の某君と某君との今後の努力に俟たなければならないけれども...
戸坂潤 「社会時評」
...議会柔道三段の腕前を持っていて、赭顔肥大、而も平素は温厚な好々爺である、某代議士が云う...
豊島与志雄 「条件反射」
...「某を討果して――」「何を――いずれは死絶える家でござる...
直木三十五 「南国太平記」
...某といふ大町人の建てた寮を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之を知った子爵は某紳士の通る時間をはかって自動車を駈って摺れちがう...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...その某博士が逝去されたという文字を見た瞬間...
宮本百合子 「偶感一語」
...O・Tから某の友人であった二人が専務として入った...
宮本百合子 「くちなし」
...某(それがし)年来桑門(そうもん)同様の渡世致しおり候えども...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...さりながら一旦切腹と思定め候某(それがし)...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...次(つい)で文化十四年に次男某を生むに当って病に罹(かか)り...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それから百穗氏の未亡人が幾たびか某家へ足を踏まれたらしい...
吉川英治 「折々の記」
...まった某(それがし)やこの若僧(わかそう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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