...予が某處に於いてひそかに讀むを得たこの事件の豫審決定書にさへ...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...著者(ちよしや)のよく知(し)つてゐる某貴族(ぼうきぞく)は...
今村明恒 「地震の話」
...某市(なにがしまち)へはこの道を往(ゆ)きますか...
薄田泣菫 「茶話」
...あれは以前某(なにがし)の売立会で...
薄田泣菫 「茶話」
...鴈治郎と英国11・24(夕)飛行家のスミスを日本に連れて来た櫛引(くしびき)某が...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は岐阜市の隣接になった某町の豪農の伜(せがれ)で...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...ところで某夜(あるよ)...
田中貢太郎 「妖怪記」
...『式部平内でござる――今日始めてお会い申した……貴殿は某を見覚えならぬようでござるな』甚(はなは)だ低いが...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...彼等の仕事しながらの會話によつて對岸の廢工場が某の鑄物工場であつた事...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...その学校の教授某先生であったという話である...
寺田寅彦 「話の種」
...本日某無名氏よりシャックルトン氏の探険費として何万マルクとかの寄附があったと吹聴した...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...実弟の世良田(せらだ)某(ぼう)を連れて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...某決して國に歸らず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...当日会場整理の任に当りし米人ドクトル某氏が...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なんとなれば同級生が若干(じゃっかん)で某所(ぼうしょ)に務めているから若干(じゃっかん)というのが普通の標準であって...
新渡戸稲造 「自警録」
...某(ぼう)がこんなことをいったとか...
新渡戸稲造 「自警録」
...たしか某々のハダカ・レヴュに出ていると誰かが言つてたなあ」と言葉をはさんだのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...「蒸汽河岸」では某の老船長が大きな鯉を釣り上げて騒いでいた...
山本周五郎 「青べか日記」
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