...昨夜某の二十頭、けさ某の四十頭を撲殺云々(うんぬん)と通じてくるのである...
伊藤左千夫 「去年」
...あれは某方面から密輸入をしたヘロインだったんだ...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...市内の某病院だった...
海野十三 「三人の双生児」
...『某信託会社の保護金庫内よりミイラ現わる』という大標題(おおみだし)で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...而して某方(まさ)に炎々赫赫...
田中貢太郎 「続黄梁」
...彼は某日(あるひ)...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...院長と患者とそれに関係の警部某とが共謀して...
戸坂潤 「社会時評」
...大きな背景を持つ某会が...
戸坂潤 「社会時評」
...必要に応じて某々の人を応接室に呼んだりした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雜誌我觀の記者某脅迫状に類する書簡を送來りて囘答を求む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...銀座の某店に罪を帰したのは...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...我輩はある時委員の某博士に...
穂積陳重 「法窓夜話」
...鴻(こう)の巣(す)の某家に養子に与(や)った...
水野葉舟 「取り交ぜて」
...あの某々が特に接触のある某々だからと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この人は某元老の壻さんである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...敬神狂の某の二名は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...翌年二月、伊地知正治氏東京より書を送り、北陸道某県、東山道某県、両地何れかの大参事に推挙すべき由を言ふ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...どこは某(なにがし)の谷(やつ)と...
吉川英治 「源頼朝」
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