...住職渡辺某はじめ...
井上円了 「おばけの正体」
...芦屋某の妻に会って...
上村松園 「謡曲と画題」
...某大国はキューピーの面を被(かぶ)りながら...
海野十三 「東京要塞」
...その日の所見を、その後、某大官の前で、帆村は次のように報告している...
海野十三 「東京要塞」
...そいつを某方面へ報告したんです...
大阪圭吉 「坑鬼」
...一時某公卿に身を寄せてゐられたこともある――...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...せめて某々の家庭に紹介してもらえまいかと尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...権大参事の山本某というもっぱら藩政の枢軸に当っていた人が...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...たまたま芝霊廟(しばれいびょう)の門前に立てる明治政庁初期の官吏某の銅像の制作を見るや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...勤勉という題下に三井某の灯心行商がこまごまと書きこまれてあり...
本庄陸男 「白い壁」
...また某伯爵が自分の猟区へ独逸皇帝を招いて猟をせられた時には...
正岡子規 「病牀六尺」
...ある婦人雑誌では某作家が横浜の特殊な病院へ入院中の夜の娘たちを訪問して座談会をしている...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...あなたが生まれてくる年の二月の某日の夜の夢に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右前にいたのは某教授であった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...逃げながら『何某にここでころされてしにます』と足あとで印したといふのがあり...
横瀬夜雨 「春」
...児玉党(こだまとう)などのいわゆる武蔵武士の某(なにがし)とよぶ武将が床几(しょうぎ)にしたかとも思われるこの石...
吉川英治 「江戸三国志」
...また某(なにがし)の彫刻など...
吉川英治 「新書太閤記」
...宴がすすむと、孫たちから、家人の某(なにがし)、某、某――と次々に出て来ては、「さあ、お寛(ゆる)やかに」と杯をすすめた...
吉川英治 「源頼朝」
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