...柏の下に草を敷いた林間の空き地へ眼を落した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...全国有数の扁柏(ひば)の産地である...
太宰治 「津軽」
...三(み)つ柏(かしわ)の紋(もん)のついた派出(はで)な色の縮緬(ちりめん)の羽織を着ているのが...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...柏手を打ったくらいであの桟や輪鍵はビクともするものじゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それなら先刻帰りましたよ」私は男の言葉を背後にきき流して直に柏の宿へ向った...
松本泰 「日蔭の街」
...私の頭脳の中には柏の下宿の入口で擦れ違った仏蘭西人の顔が浮んでいた...
松本泰 「日蔭の街」
...この女は柏木の大納言の乳母(めのと)の子であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その百八十三わたくしは松田氏の云ふ所の柏軒立志の事を以て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是は柏軒を始として...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒夫妻は共に三十四...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...)柏軒、二陶、天宇(てんう)と別る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」此年榛軒四十八、妻志保五十二、女柏十七、全安の女梅二つ、柏軒並妻俊四十二、女洲十一、国八つ、男鉄三郎二つ、蘭軒の女長三十八、柏軒の妾春二十七であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小島成斎の柏軒に与へた書があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は三月四日より七月十九日に至るまで京都に生活してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒先生は講書の日を定めてゐても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...就中柏軒は起首の「嗚呼問其名則医也」以下四十九字を激称して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同じ頃に麻布邸へ正虎、直次が來て、道柏、一成、内藏允、監物、十太夫に面會し、正虎が「此度は右衞門佐殿公事(くじ)御勝利になられて、祝著に存ずる、去りながら萬一右衞門佐殿配所へ遣(つかは)される事になつたのであつたら、面々(めん/\)はなんとなされたのであつたか、しかと承つて置きたい」と云つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...柏(かしわ)の葉でくるんである色の黒い握り飯だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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