...意外にも柏の枝の下から晴れ晴れした女の笑い声が起った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...柏家三十六やがて...
泉鏡花 「婦系図」
...柏崎に居ったって東京を忘れられては困るわね矢代さん...
伊藤左千夫 「浜菊」
...今の出雲崎おけさ及び柏崎おけさとよく似たものです...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...碁石打つ手と柏(かしわ)の葉を並べる手がオーバーラップするのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...植物の中で最も樹齢の長いものと思われている松柏さえ時が来ればおのずと枯死して行くではないか...
永井荷風 「葛飾土産」
...雲如の一生は寛政詩学の四大家中に数えられた柏木如亭(かしわぎじょてい)に酷似している...
永井荷風 「向嶋」
...趙州(じょうしゅう)和尚は柏(かしわ)の樹を指さしたということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...榊をあげて柏子を打ち...
中原中也 「よもやまの話」
...黒縮緬(くろちりめん)へ三(み)つ柏(がしわ)の紋をつけた意気な芸者がすれ違うときに...
夏目漱石 「野分」
...わたしは日本橋区の通油町(とおりあぶらちょう)というところから神田小川町(おがわまち)の竹柏園(ちくはくえん)へ稽古(けいこ)に通うのに...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...たとえば石井柏亭のところへ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二月十七日に中橋の家に柏軒の第五女琴(こと)が生れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の正妻狩谷(かりや)氏俊(たか)の生んだ子は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...端午(たんご)の節供(せっく)というのに柏餅(かしわもち)は食べられぬ...
柳田国男 「雪国の春」
...石井柏亭さんを誘つてレゼント公園の側(そば)の其(その)家へ出掛けた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...長松大柏(ちょうしょうたいはく)は森々(しんしん)と屋(おく)をおおい...
吉川英治 「三国志」
...近江柏原(かしわばら)に軍営(ぐんえい)を張り...
吉川英治 「私本太平記」
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