...道路に接して立派な杉(松柏科の一種)の並木がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...柏でも可い...
石川啄木 「病院の窓」
...それがだんだんと広がり、千駄ヶ谷方面、代々木、柏木、と、もうとうていまわり切れないほど広範囲にお得意を持つようになった、すると今度はお得意様の方から「どうだ一つこちらへ支店を出しては」というお心入れで、私はそれをききました時は、有難さに泣き、ああもったいないと思いました...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...去年の夏帝国劇塲にて旧作三柏葉樹頭夜嵐興行中始めて相識りしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...柏木(かしわぎ)の停車場(ステーション)を下りると二丁ぐらいな所を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...即ち「柏の葉より青き」とやつたのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...柏村と僕はぽつぽつと酒を覚えて長谷川や吉田を誘ひ出した...
牧野信一 「交遊記」
...万八、河長、梅川、亀清、柳屋、柏屋、青柏、大中村と、庇を連ねた酒楼(おちゃや)でも、大川筋へ張り出した桟敷(さじき)へ、柳橋芸者に綺麗(きら)を飾らせ、空の一発千両と豪華のほどを競い、争っている...
正岡容 「圓朝花火」
...閨(ねや)の上にかたえさしおほひ外面(とのも)なる葉広柏(はびろがしわ)に霰(あられ)ふるなり (能因(のういん))これも客観的の歌に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...柏は余り上手くない英語で彼女を最上級の形容詞で嘆美して...
松本泰 「日蔭の街」
...第三十六 米のオムレツは手軽にすると普通のオムレツを焼いて中へ御飯を入れて塩胡椒を振って柏餅(かしわもち)のように合せますがそれでは味がありません...
村井弦斎 「食道楽」
...初め名を柏(かえ)と命ぜられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし柏軒が中橋に別居したのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒身上には此年種々の事があつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...越後柏崎の城を守る...
森鴎外 「大塩平八郎」
...道柏も内藏允と同じ事で...
森鴎外 「栗山大膳」
...片方は松柏(しょうはく)の色を変えぬ姿に比べられるだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...柏(かしわ)蔵人...
吉川英治 「上杉謙信」
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