...柏も直ぐ出來ますが...
石川啄木 「病院の窓」
...海賊の歌八月の日ぞ照りしらむ葉びろ柏の繁みより女(をみな)の如き目ざしして...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...初夏の気力に満ちた白い光が一筋さつと黒ずんだ竹柏の枝を洩れて...
薄田泣菫 「森の声」
...また柏木家でも師匠と多少とも関係交渉のあった家は何処でも知っており...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...柏の御宅へ伺った時に...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...石井柏亭両画伯などと御一しよに私も行つたことがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...紛々たる人の噂(うわさ)は滅多に宛(あて)になら坂(ざか)や児手柏(このでがしわ)の上露(うわつゆ)よりももろいものと旁付(かたづけ)て置いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...手へ少しメリケン粉をつけて今のジャガ芋を双方から押して展(の)ばすと柏餅の皮のようになります...
村井弦斎 「食道楽」
...いよいよ院が柏木に対してどう思っておいでになるかを早く知りたくなった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「令弟」は柏軒である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」此年榛軒四十七、妻志保五十一、女柏十六、孫女梅一つ、柏軒並妻俊四十一、女洲十、国七つ、柏軒の妾春二十六、蘭軒の女長三十七、蘭軒の姉正宗院八十であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し柏軒ならば、何故に「坂」と云ふか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是日には柏軒も来り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒を幕府に薦むるは父に報ゆる所以だと謂(おも)つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は幸にして苦境を脱することを得たと云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...好色の誚(そしり)は榛柏の兄弟皆免れなかつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の神を拝する時間は頗(すこぶる)長かつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松柏(しょうはく)をつづる黄や白い花は猿(ましら)や鶴の遊ぶ苑(にわ)といってもよいであろうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??