...柏屋(かしわや)の綱次(つなじ)と云う美しいのが...
泉鏡花 「婦系図」
...柏崎に居ったって東京を忘れられては困るわね矢代さん...
伊藤左千夫 「浜菊」
...角製の管(くだ)を是に付け置く事なるが是と等しき物武藏西ヶ原貝塚及び下總柏井貝塚より出でたり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...豈嗤はざれや(三十七年六月)短歌萬葉は道の直道然れども心して行けおほにあらずして萬葉は兒の手柏の二面に三面四面に八面(おもて)に見よ藍染の衣きる人は藍の如ひいでむとこそ心はあるらめ筍のひでもひでずも萬葉の閾を超えて外に出でざめや明治三十七年一月三十一日長妹とし子一女を擧ぐ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...うっかり智恵も出せねえ」柏餅で腹一杯になると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしは日本橋区の通油町(とおりあぶらちょう)というところから神田小川町(おがわまち)の竹柏園(ちくはくえん)へ稽古(けいこ)に通うのに...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...葉広柏に霰のはじく趣は極めて面白く候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...お祝いをやろうと思っていたんだ」「お祝いとは豪気だな」柏はミシミシと壊れかかった藤椅子へ腰を下すと...
松本泰 「日蔭の街」
...柏の木どもは大王を正面に大きな環(わ)をつくりました...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...柏木(かしわぎ)が普通の風采(ふうさい)でしかないのにもかかわらず思い上がり切っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...柏軒は隋書を講ぜむことを斎に請うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...賦性豪邁なる柏軒は福山に奉職することを欲せず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梅は暫くお玉が池の柏軒の許に潜んでゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」渋江氏は進んで柏軒の事を問うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏崎(かしわざき)...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...桐柏(とうはく)山脈に折れ...
吉川英治 「三国志」
...柏井(かしわい)の青山新七...
吉川英治 「新書太閤記」
...樫(かし)、柏(かしは)、冬青(もち)、木犀(もくせい)などの老木の立ち込んだ中庭は狹いながらに非常に靜かであつた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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