...主税が柏家の枝折戸を出たのは...
泉鏡花 「婦系図」
...海賊の歌八月の日ぞ照りしらむ葉びろ柏の繁みより女(をみな)の如き目ざしして...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...悠久(ゆうきゅう)を思ひ銀河を仰ぐべし八月九日 伊藤柏翠(はくすい)来り...
高浜虚子 「六百句」
...それを持って柏木を引揚げた...
太宰治 「東京八景」
...「この僞の繪圖面には棟梁柏木藤兵衞とありますね」「左樣...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堀井・花井・柏・高尾と一緒に出て大須の観音境内で豆腐のでんがくを食ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...柏村次郎とは有楽座で天勝のサロメを観てゐたのがはじめであつた...
牧野信一 「交遊記」
...柏村と鈴木に忠告されて学校の近所に下宿した...
牧野信一 「交遊記」
...七呆気に取られている柏を押飛ばすようにして私は廊下へ出た...
松本泰 「日蔭の街」
...」すこし大きな柏(かしわ)の木がはずかしそうに出てきました...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...柏軒は辛巳中例の如く勉学を怠らなかつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」柏軒の家では九日に妾(せふ)春が次男鉄三郎を生んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「己は柏(かえ)のために金を遺して遣ることは出来ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は随行を命ぜられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この時柏軒の子鉄三郎に対する待遇を一変した事である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...竹柏園文庫(ちくはくえんぶんこ)の『和漢船用集』を借覧するに...
森鴎外 「高瀬舟縁起」
...野尻、柏などが、争って、首を掻(か)こうとするとき、典厩部下十数名が、一かたまりに殺到し、乱刃乱走の下(もと)に、典厩のからだは見失われてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...柏原の本軍のいるところまで...
吉川英治 「私本太平記」
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