...柏木の茣蓙(ござ)など売っている店の主婦が私に会いたいというので会ってみた...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...右手の松柏(しょうはく)の茂った森の中から...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして柏がついに終焉の地となった...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...『新撰菟玖波集』二十巻がいよいよ出来上り、宗祇が肖柏、玄清、宗仲等を率いてことごとくこれを校訂し、九月十三日をもって恭しくこれを禁裏に奉献すると畏くも禁裏からは、御感の趣の女房奉書を、宗祇に賜わることになって、勾当内侍(こうとうのないじ)これを認め、実隆はこれを渡すために、宗祇の庵へと出向いたが、折節宗祇は他行不在であったから、留守の者にこれを渡して帰った...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...柏原うんこだ」みんな一度にがたがた立ちあがった時...
本庄陸男 「白い壁」
...近藤、坂本、柏、野村、武藤、松村、高辻等の諸君だつた...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...」柏(かしは)の木大王も白いひげをひねつて...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...然らば榛軒の女は長をれんと云ひ、次を柏と云ひ、季を久利と云つて、独り柏が人と成つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしは蘭軒の三男柏軒立志の事を松田道夫さんに聞いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」柏軒の家では九日に妾(せふ)春が次男鉄三郎を生んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...記中に棠軒の妻柏の妊娠の事が見えてゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正月二十日将軍徳川家茂は柏軒に上洛の供を命じた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百二十柏軒は癸亥の歳に将軍家茂に扈随して京都に往き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の治病法は概ね観聚方等に従つて方を処し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒柏軒将(はた)何者であつたか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏崎、三井寺、桜川、弱法師(よろぼうし)、葵上(あおいのうえ)、景清、忠度(囃子)、鵜飼(うかい)、遊行柳(囃子)野中氏は感激して岳父の希望通りこの一冊を友としつつ富士山頂に一冬を籠居したが、その時に「景清」の「松門謡」に擬した次のような戯(ざ)れ謡(うたい)が出来たといって、古い日記中から筆者に指摘して見せた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...昨夜は柏亭とゲエテ街(まち)のカジノ・ド・モンパルナスと云ふ寄席(よせ)へ行つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...」]石井柏亭の気に入つたのは此(この)姿(ステイル)だと思つたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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