...柄でもない...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...パノラマ式などと柄でもないことを企て...
太宰治 「道化の華」
...是非ともとお願い出来る事柄でもないが...
豊島与志雄 「程よい人」
...そんなことをする柄でもないくせに...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...お互いに知らない間柄でもないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうかと云つて(大抵の邪惡な顏には何處か狡い賢さがあるものだが)惡賢いといふ柄でもない...
中島敦 「環礁」
...また論議すべき事柄でもない...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...何んとか小町に好かれさうな人柄でもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんとか小町に好かれそうな人柄でもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたをグループの代表にするという条件で……」「あたしなんか、柄でもない...
久生十蘭 「あなたも私も」
...柄でもないんだがね...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...丹沢山で山猿に出遇ふの記等々のやうな柄でもない望みよりは...
牧野信一 「貧しき日録」
...細君はまんざら知らない間柄でもないその情婦に近づいて言葉をかけた...
宮地嘉六 「老残」
...口から出まかせに・はばかりなく・語っていけない事柄でもないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...柄でもないからもうよすがね」と与平は片手で口を撫でながら云った...
山本周五郎 「さぶ」
...嫁選びに干渉されるほどの家柄でもないだろう」こうして正四郎の気持は...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...まだ分らぬ柄でもないだろう...
横光利一 「上海」
...また余の柄でもないと思われることばかりだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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