...併し自分の尊敬すべからざる所以は自分で他人に説明し得る事柄ではないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...というタイプの人柄ではないかと思う...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...政治家といふ柄ではない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...知らない間柄ではない...
豊島与志雄 「早春」
...私どもの家は士族としてはさほどよい家柄ではないのに...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...只の間柄ではないから」と...
直木三十五 「南国太平記」
...その人の手柄ではない...
永井隆 「この子を残して」
...こんなものを護身用として持たねばならぬ人柄ではないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...親密という間柄ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その昔から知らぬ間柄ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊に孫四郎如き者の前で軽々しく喋々(てふ/\)すべき事柄ではない...
長與善郎 「青銅の基督」
...正面から私に敵名乘などを擧げる柄ではない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も死は直接的體驗の事柄ではない...
波多野精一 「時と永遠」
...別に奇異(ファンタスク)だの玄妙(ミスチック)だのという事柄ではない...
久生十蘭 「魔都」
...体裁を気にあそばすあなた様がたのお間柄ではないのでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなところに住むような人柄ではないとか...
山本周五郎 「季節のない街」
...困るという家柄ではない...
吉川英治 「平の将門」
...礼楽のごときは冉有の柄ではないのである...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索