...ちとばかりの貸を枷(かせ)に...
泉鏡花 「歌行燈」
...氷の枷(かせ)がはじからはじまで裂けたように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...テネドス及びイムブロス、其險要の間(あひ)にして、おほわだつみの淵の下、廣き洞窟あるところ、大地を震ふポセードーン、驅りし駿馬を留まらしめ、兵車よりして解き離し、アムブローシヤの食物を 35投げ與へつゝ、其脚を黄金の枷、堅牢に解き得ぬ枷に繋ぎとめ、こゝに再び自らの歸り來る迄留らしめ、かくてアカイア陣に行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鉄の首枷(くびかせ)を一つ一つ検査し...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...鉄枷をつける日とその晩とは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...三界(さんがい)の首枷(くびかせ)というもののないことは...
永井荷風 「西瓜」
...また一つ鉄枷(てつかせ)をつけられるしまつだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自分の想像力に分別ある枷を嵌めなければ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...私の足枷(あしかせ)に捺(お)された封印のやうに思はれたから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一寸したハズミが源(もと)になつて自分にも一つの首枷がついてしまつた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...我々の足を釘づけにしこれに枷(かせ)をはかせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まるで暴君の枷(かせ)かなにかのようにかなぐり捨ててしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の首にも首枷(くびかせ)をかけて...
吉川英治 「三国志」
...鉄貼(かねば)りの板の枷(かせ)が首にはめられ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いくら首枷(くびかせ)がはめてあるからって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首枷(くびかせ)の首を下げたとたんに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あんた方は連枷(からさを)で麦を打ち...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...それを枷に使って生糸貿易の懸案を解決する...
和辻哲郎 「鎖国」
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