...自分(じぶん)も恁(か)く枷(かせ)を箝(は)められて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...金蓮の三人の邪鬼に枷鎖(かせ)をして伴れてきた...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...それこそ足枷(かせ)だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...テネドス及びイムブロス、其險要の間(あひ)にして、おほわだつみの淵の下、廣き洞窟あるところ、大地を震ふポセードーン、驅りし駿馬を留まらしめ、兵車よりして解き離し、アムブローシヤの食物を 35投げ與へつゝ、其脚を黄金の枷、堅牢に解き得ぬ枷に繋ぎとめ、こゝに再び自らの歸り來る迄留らしめ、かくてアカイア陣に行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私はもう鉄枷(てつかせ)がつけられていないことに気づいた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...その先端に四角な首枷(くびかせ)が取りつけてある...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...徒刑場の首枷は人の知能を死刑に処する...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...その首っ枷の早いこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...時に、手前の申し分が勝ちで、あの皮外套(トゥループ)を裏がへしに著た暴れ者を捕へたなどと仰つしやつたのは、何かの間違ひだつたことは、お認めになりませうな?」「その裏がへしの皮外套(トゥループ)を著た畜生といへば、ほかの奴らの見せしめに、足枷でも掛けて、思ひきり懲らしめてやることぢや!官権(おかみ)の力がどんなものか思ひしらしてやることぢや! そもそも村長たる者は皇帝(ツァーリ)からでなくて誰から任命されてゐると思ふとるのぢや? あとで他の奴らも懲らしめて呉れよう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そこでは若いお孃さんたちが足枷(あしかせ)をはめ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...オールの足枷がうまく働いて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...我々の足を釘づけにしこれに枷(かせ)をはかせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの人でなしがあたしを枷(かせ)に...
山本周五郎 「ひとでなし」
...支那や朝鮮にあるという手枷(てかせ)、足枷があるのは、一種の標本かとも思えた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「――あの道端に見える滄州行きの首枷(くびかせ)人を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首枷(くびかせ)の首を下げたとたんに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...義理枷(かせ)があっちゃ...
吉川英治 「松のや露八」
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