...架空の閾でなかったとしたら...
芥川龍之介 「上海游記」
...この故に又至る処に架空の敵ばかり発見するものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...俗に芸術家と称(とな)へられる近代的伝説製造業者の造つた架空の人物をも加へるのである...
芥川龍之介 「僻見」
...まだしも――架空のでも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...犯人は架空の人物にちがいないと思いこませる...
江戸川乱歩 「断崖」
...架空の人物は消えてしまって...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...それはとにかくとして小説家が架空の人物を描き出してそれら相互の間に起こる事件の発展推移を脚色している時の心の作用と...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...何だかまるで実際にいない架空の人物みたいだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...もう架空のものでなくなる...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...やはり架空の結婚に憧れていたのだった...
豊島与志雄 「旅だち」
...伯父という架空の人物は常に使っているので...
豊島与志雄 「程よい人」
...しかし実例だと差し障りもあるので、何か架空の話で、しかも実際に起こり得るような例を一つ考えよう...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...児島高徳(こじまたかのり)は架空の人間だとか...
野村胡堂 「平次放談」
...今此芸術比翼塚は一片架空の供養塔に過ぎず...
正岡容 「大正東京錦絵」
...架空の道を通って実現することではない...
宮本百合子 「合図の旗」
...対象は大きくて架空のように響くかもしれない...
宮本百合子 「女の歴史」
...この一切の事件は悉(こと/″\)く己の妄想の産み出した架空の話ではあるまいか...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...今までは架空の小説ばかり読んでいたのが...
夢野久作 「鉄鎚」
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