...しかしあの小説は架空の談(はなし)だから...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...そのまま架空の方を消してしまう...
江戸川乱歩 「断崖」
...架空のゴンゴンや夜に就いての童話を語らねばならなかつた...
立原道造 「夜に就て」
...その架空の中に置かれた現実的な義務は...
豊島与志雄 「明日」
...つまり架空の拵え物だ...
豊島与志雄 「自由人」
...しかし実例だと差し障りもあるので、何か架空の話で、しかも実際に起こり得るような例を一つ考えよう...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...主人公以下悉(ことごと)く架空の人物だということを話そう」というのである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...そのナポレオンは架空の人物だと言いだしました...
野村胡堂 「平次放談」
...これは正確の考えだか架空の説だか...
牧野富太郎 「植物記」
...決してわれらが架空の妄談でないことは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...架空の恋愛を求める気はなくても...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...この一切の事件は悉(こと/″\)く己の妄想の産み出した架空の話ではあるまいか...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...彼の架空の物語の中に祖先を求めている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...他の三百六十四日とは無関係な架空の一日のように...
山川方夫 「演技の果て」
...はかない架空の仇花(あだばな)にすぎないのではないのか...
山川方夫 「昼の花火」
...今までは架空の小説ばかり読んでいたのが...
夢野久作 「鉄鎚」
...しかもその架空の人物と彼女との親密さを私に信じさせる事によって...
夢野久作 「少女地獄」
...佐々木道誉は決して架空の人物ではない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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