...カフェで枯野抄を読んでいる...
...枯野抄の作者は鴨長明です...
...日本文学史において、枯野抄は重要な書物の一つである...
...枯野抄には自然や季節の移り変わりが美しく描かれている...
...枯野抄を読むと、心が癒される...
...すると、夕方、此処へ着くまでに、利仁や利仁の従者と、談笑しながら、越えて来た松山、小川、枯野、或は、草、木の葉、石、野火の煙のにほひ、――さう云ふものが、一つづつ、五位の心に、浮んで来た...
芥川龍之介 「芋粥」
...枯野(かれの)へ日(ひ)が沈(しづ)むと云(い)つた...
泉鏡太郎 「艶書」
...時にその船に名づけて枯野(からの)といふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...枯野(からの)という船――琴の歌...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...寂(さび)しき胸(むね)の末枯野(くたらの)につと明(あか)らめば...
薄田淳介 「白羊宮」
...これが、この世の見おさめと、門辺(かどべ)に立てば月かげや、枯野は走り、松は佇(たたず)む...
太宰治 「東京八景」
...道は窮することなき武蔵野の枯野の末です...
中里介山 「大菩薩峠」
...千歳(ちとせ)ならずとも枯野の末まではあるべきを...
樋口一葉 「あきあはせ」
...しばらくは枯野をふきめぐる風の音だけが聞えた...
久生十蘭 「母子像」
...「枯野さんではありませんか...
北條民雄 「間木老人」
...四季の題目につきて動きやすき者を挙ぐれば春風ト秋風 暮春ト晩秋 五月雨ト時雨 桜ト紅葉 夕立ト時雨 夏野ト枯野 夏木立ト冬木立等数ふるに堪へざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...今この句の外に枯野の月を詠ずる者を挙げんに月も今土より出づる枯野かな雨什(うじゅう)松明(たいまつ)は月の所に枯野かな大甲(たいこう)昼中に月吹き出して枯野かな金塢(きんう)三句おのおの巧拙ありといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...獺(をそ)の住む水も田に引く早苗かな獺を打し翁も誘ふ田植かな河童の恋する宿や夏の月蝮(くちばみ)の鼾(いびき)も合歓(ねむ)の葉陰かな麦秋や鼬(いたち)啼(な)くなる長(をさ)がもと黄昏(たそがれ)や萩に鼬(いたち)の高台寺むさゝびの小鳥喰(は)み居(を)る枯野かなこのほか犬鼠などの句多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...此の枯野の生涯を送る人々を描く事に於て...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...周囲の枯野や雲を見るのにおっとりとなって来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...そんな一日のうちの一刻(ひととき)もあったが、蔀(しとみ)を出て、東条の山から、雪もよいの河内方面の空を見やれば、矢たけびか、枯野の風か、びゅーっ、びゅーっと、きのうもきょうも、天地は灰色の晦冥(かいめい)につつまれていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...この枯野からこれだけの青い物をお採りなされたご老母の丹精を思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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