例文・使い方一覧でみる「枯野」の意味


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...カフェで枯野抄を読んでいる...   カフェで枯野抄を読んでいるの読み方

...枯野抄の作者は鴨長明です...   枯野抄の作者は鴨長明ですの読み方

...日本文学史において、枯野抄は重要な書物の一つである...   日本文学史において、枯野抄は重要な書物の一つであるの読み方

...枯野抄には自然や季節の移り変わりが美しく描かれている...   枯野抄には自然や季節の移り変わりが美しく描かれているの読み方

...枯野抄を読むと、心が癒される...   枯野抄を読むと、心が癒されるの読み方

...「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる...   「旅に病んで夢は枯野をかけめぐるの読み方
芥川龍之介 「枯野抄」

...枯野の霧の緋葉(もみじ)ほど...   枯野の霧の緋葉ほどの読み方
泉鏡花 「薄紅梅」

...枯野(からの)という船――琴の歌...   枯野という船――琴の歌の読み方
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」

......   の読み方
高浜虚子 「椿子物語」

...枯野の小松と歌はれし其時は...   枯野の小松と歌はれし其時はの読み方
高山樗牛 「瀧口入道」

......   の読み方
武田祐吉 「古事記」

...おこつた炭ではあるけれど・火鉢もひとつのしづかなるかな・椿が咲いても眼白が啼いても風がふく・竹があつて年をとつて梅咲いてゐる・手をひいて負うて抱いて冬日の母親として・このさびしさは山のどこから枯れた風・蓑虫の風にふかれてゐることも・風ふくゆふべの煙管をみがく追加・枯野をあるいてきて子供はないかなどゝいはれて・ゆふ空へゆつたりと春めいた山二月八日日が射してゐたが...   おこつた炭ではあるけれど・火鉢もひとつのしづかなるかな・椿が咲いても眼白が啼いても風がふく・竹があつて年をとつて梅咲いてゐる・手をひいて負うて抱いて冬日の母親として・このさびしさは山のどこから枯れた風・蓑虫の風にふかれてゐることも・風ふくゆふべの煙管をみがく追加・枯野をあるいてきて子供はないかなどゝいはれて・ゆふ空へゆつたりと春めいた山二月八日日が射してゐたがの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...千歳(ちとせ)ならずとも枯野の末まではあるべきを...   千歳ならずとも枯野の末まではあるべきをの読み方
樋口一葉 「あきあはせ」

...枯野を友とあるいているうちに...   枯野を友とあるいているうちにの読み方
久生十蘭 「黄泉から」

...「枯野さんではありませんか...   「枯野さんではありませんかの読み方
北條民雄 「間木老人」

...大(だい)とこの糞ひりおはす枯野かないばりせし蒲団干したり須磨の里糞一つ鼠のこぼす衾(ふすま)かな杜若(かきつばた)べたりと鳶(とび)のたれてける蕪村はこれら糞尿のごとき材料を取ると同時にまた上流社会のやさしく美しき様をも巧みに詠み出でたり...   大とこの糞ひりおはす枯野かないばりせし蒲団干したり須磨の里糞一つ鼠のこぼす衾かな杜若べたりと鳶のたれてける蕪村はこれら糞尿のごとき材料を取ると同時にまた上流社会のやさしく美しき様をも巧みに詠み出でたりの読み方
正岡子規 「俳人蕪村」

...大(だい)とこの糞ひりおはす枯野かないばりせし蒲団干したり須磨の里糞一つ鼠のこぼす衾(ふすま)かな杜若(かきつばた)べたりと鳶(とび)のたれてける蕪村はこれら糞尿の如き材料を取ると同時にまた上流社会のやさしく美しき様をも巧に詠み出でたり...   大とこの糞ひりおはす枯野かないばりせし蒲団干したり須磨の里糞一つ鼠のこぼす衾かな杜若べたりと鳶のたれてける蕪村はこれら糞尿の如き材料を取ると同時にまた上流社会のやさしく美しき様をも巧に詠み出でたりの読み方
正岡子規 「俳人蕪村」

...「さっき早水さんの云った、神社が超理論で存在するという点だけれど、超理論というと蒙昧(もうまい)という意味になりはしないかね」「宗教というやつは元もと蒙昧なものじゃないのか」裸になると驚くほど逞(たくま)しい肉付の、広い胸を平手で擦りながら、秀之進は悠(ゆっ)くりとこう云った、「……仏教の経典を読んでも、よくは知らないが切支丹(キリシタン)の聖書というのを覗(のぞ)いてみても、道徳律以外は奇蹟と安心立命の保証に充満している、詰り現実の汚穢(おわい)と苦悩と悪徳、それに死の恐怖というもの、人間の力でうち克つことの困難な、苛烈な現実から救いを求めるところに宗教の起源はあると思う、だからその国土の自然的条件に恵まれないところ、社会状態が持久的に安定しない処では宗教の伝播(でんぱ)が旺(さか)んだ、精(くわ)しくは云えない、日本はその点でずいぶん違うんだ」「早水さんの嫌いな万邦無比というやつですか」「まあ聞きたまえ」彼は裸の膝を立て、それをこう両手で抱えた、「日本は気候風土も社会状態も、最大多数の人間にとっては恵まれている、安南、カンボジャ、呂宋(ルソン)などという南方地方では、肥料もやらず蒔きっ放しで稲が年に二回も三回も穫(と)れるという、稲は南方常夏の土地が原産だそうだ、我われはその米を唯一といってもいいほどの主食にしている、地味が違うから稲を作ることは原則として無理だ、その証拠は史書をみたまえ、殆んど全国的凶作と饑饉(ききん)の例は挙げる煩に耐えないほど多い、にも拘らず我われは米から離れることを欲しないで、原則的には無理な稲の耕作を続けている、……これは日本の気候風土の特徴なんだ、周期的に凶作がくるけれども、最大多数の国民が飢えるほど決定的ではない、では余剰して国民の多数を富ませるだけ有るかというと、もちろんそれほどの持続的収穫は望めない、要するにやや不足という状態が連綿と続いているんだ」「宗教論からだいぶ飛躍しますね」「いやそのことを云っているのさ」秀之進は平然と天床を見あげた、「……社会状態も同じようだ、歴史の転変は少なくなかったが、概して最大多数の国民とは無関係なところで行われた、平氏が天下を取ろうと、源氏が政権を握ろうと、農夫町民に及ぼす影響はいつも極めて些少(さしょう)だった、云ってみれば、平氏になっても衣食住が豊かになる訳ではないし、源氏になったから飢えるということもない、合戦は常に武士と武士との問題だし、城郭の攻防になれば土着の民は立退いてしまう、戦火が収まれば帰って来てああこんどは源氏の大将かといった具合なんだ、……いいか、この二つのうえに豊富な自然の美がある、春の花、秋の紅葉、雪見や、枯野や、螢狩り、時雨(しぐれ)、霧や霞、四季それぞれの美しい変化、山なみの幽遠なすがた、水の清さ、これらは貧富の差別なく誰にでも観賞することができる、夏の暑さも冬の寒気も、木と泥と竹と紙で造った簡易な住居で充分に凌(しの)げる、……こういう経済地理と政治条件の下では、どうしても宗教に救いを求めなければならないという状態は有り得ないんだ」「然し実際にはあれだけ悲惨な迫害史を遺した切支丹もあるし、現在だって仏壇のない家や、寺院のない村はないでしょう」「切支丹騒動は一部の狂信的事件に過ぎない、真理というものは圧迫の激しいほど強力になるものさ、仏教はたしかに普遍した、然しそれは特権支配者のあいだに政治手段として取上げられたもので、仏教に救いを求めざるを得ない人たちに依って相伝えられたものじゃない、だから、仏壇を飾り寺参りはするが、仏教そのものに就いては大多分がなんの知識も持ってはいないだろう、ここでも、文句なしに神社へぬかずく性情が顕われているんだ」「結論はどっちでもいい、そういうことになるんですな、うん」大助は湯槽(ゆぶね)の中へ躯(からだ)を沈めながら云った、「……そいつは然し重大な問題ですよ、宗教に就いてそう無関心でいられるということは、生活に就いても大きい積極性が要らないということになりますからね」「その言葉を私はこう直したいんだ、幕府が潰れようが、朝廷の御政治になろうが、己たちにとっては大したことじゃない、……これを更に押進めてみよう、亜米利加(アメリカ)が来ようが魯西亜(ロシア)が来ようが、己たちの知ったことじゃあない、……わかるか大さん」「どうも然し、どうも、そういう傾向は動かないようだな、残念ながら」「宗教が正しく、根強く発達しないというくにがら」秀之進もこう云いながら湯槽へはいって来た、「……この不幸なくにがらに絶えず中心となって在(おわ)すのが天皇だ、誰が覇権を握ろうと、誰が政治を執ろうと、天皇だけはそれに関わりなく、恒(つね)に国民ぜんたいの中心に在す、そして天皇と我われのあいだにはなんらの契約もない、その在すがままで至上の中心なんだ、歴史の語るとおり、権力の争奪には天皇を擁することが正義の肯定になった、だから在すことの尊さと純粋さが高ければ高いほど、これをあやまるときは禍いも決定的になる、……このまえ云った根本論はそこなんだ、王政復古は徳川幕府の倒壊で終るのじゃあない、幕府に代る勢力が天皇を擁することを打破し、国民ぜんたいの中心として在す状態まで、持ってゆかなくてはならないんだ」風呂から上って昼食をとった...   「さっき早水さんの云った、神社が超理論で存在するという点だけれど、超理論というと蒙昧という意味になりはしないかね」「宗教というやつは元もと蒙昧なものじゃないのか」裸になると驚くほど逞しい肉付の、広い胸を平手で擦りながら、秀之進は悠くりとこう云った、「……仏教の経典を読んでも、よくは知らないが切支丹の聖書というのを覗いてみても、道徳律以外は奇蹟と安心立命の保証に充満している、詰り現実の汚穢と苦悩と悪徳、それに死の恐怖というもの、人間の力でうち克つことの困難な、苛烈な現実から救いを求めるところに宗教の起源はあると思う、だからその国土の自然的条件に恵まれないところ、社会状態が持久的に安定しない処では宗教の伝播が旺んだ、精しくは云えない、日本はその点でずいぶん違うんだ」「早水さんの嫌いな万邦無比というやつですか」「まあ聞きたまえ」彼は裸の膝を立て、それをこう両手で抱えた、「日本は気候風土も社会状態も、最大多数の人間にとっては恵まれている、安南、カンボジャ、呂宋などという南方地方では、肥料もやらず蒔きっ放しで稲が年に二回も三回も穫れるという、稲は南方常夏の土地が原産だそうだ、我われはその米を唯一といってもいいほどの主食にしている、地味が違うから稲を作ることは原則として無理だ、その証拠は史書をみたまえ、殆んど全国的凶作と饑饉の例は挙げる煩に耐えないほど多い、にも拘らず我われは米から離れることを欲しないで、原則的には無理な稲の耕作を続けている、……これは日本の気候風土の特徴なんだ、周期的に凶作がくるけれども、最大多数の国民が飢えるほど決定的ではない、では余剰して国民の多数を富ませるだけ有るかというと、もちろんそれほどの持続的収穫は望めない、要するにやや不足という状態が連綿と続いているんだ」「宗教論からだいぶ飛躍しますね」「いやそのことを云っているのさ」秀之進は平然と天床を見あげた、「……社会状態も同じようだ、歴史の転変は少なくなかったが、概して最大多数の国民とは無関係なところで行われた、平氏が天下を取ろうと、源氏が政権を握ろうと、農夫町民に及ぼす影響はいつも極めて些少だった、云ってみれば、平氏になっても衣食住が豊かになる訳ではないし、源氏になったから飢えるということもない、合戦は常に武士と武士との問題だし、城郭の攻防になれば土着の民は立退いてしまう、戦火が収まれば帰って来てああこんどは源氏の大将かといった具合なんだ、……いいか、この二つのうえに豊富な自然の美がある、春の花、秋の紅葉、雪見や、枯野や、螢狩り、時雨、霧や霞、四季それぞれの美しい変化、山なみの幽遠なすがた、水の清さ、これらは貧富の差別なく誰にでも観賞することができる、夏の暑さも冬の寒気も、木と泥と竹と紙で造った簡易な住居で充分に凌げる、……こういう経済地理と政治条件の下では、どうしても宗教に救いを求めなければならないという状態は有り得ないんだ」「然し実際にはあれだけ悲惨な迫害史を遺した切支丹もあるし、現在だって仏壇のない家や、寺院のない村はないでしょう」「切支丹騒動は一部の狂信的事件に過ぎない、真理というものは圧迫の激しいほど強力になるものさ、仏教はたしかに普遍した、然しそれは特権支配者のあいだに政治手段として取上げられたもので、仏教に救いを求めざるを得ない人たちに依って相伝えられたものじゃない、だから、仏壇を飾り寺参りはするが、仏教そのものに就いては大多分がなんの知識も持ってはいないだろう、ここでも、文句なしに神社へぬかずく性情が顕われているんだ」「結論はどっちでもいい、そういうことになるんですな、うん」大助は湯槽の中へ躯を沈めながら云った、「……そいつは然し重大な問題ですよ、宗教に就いてそう無関心でいられるということは、生活に就いても大きい積極性が要らないということになりますからね」「その言葉を私はこう直したいんだ、幕府が潰れようが、朝廷の御政治になろうが、己たちにとっては大したことじゃない、……これを更に押進めてみよう、亜米利加が来ようが魯西亜が来ようが、己たちの知ったことじゃあない、……わかるか大さん」「どうも然し、どうも、そういう傾向は動かないようだな、残念ながら」「宗教が正しく、根強く発達しないというくにがら」秀之進もこう云いながら湯槽へはいって来た、「……この不幸なくにがらに絶えず中心となって在すのが天皇だ、誰が覇権を握ろうと、誰が政治を執ろうと、天皇だけはそれに関わりなく、恒に国民ぜんたいの中心に在す、そして天皇と我われのあいだにはなんらの契約もない、その在すがままで至上の中心なんだ、歴史の語るとおり、権力の争奪には天皇を擁することが正義の肯定になった、だから在すことの尊さと純粋さが高ければ高いほど、これをあやまるときは禍いも決定的になる、……このまえ云った根本論はそこなんだ、王政復古は徳川幕府の倒壊で終るのじゃあない、幕府に代る勢力が天皇を擁することを打破し、国民ぜんたいの中心として在す状態まで、持ってゆかなくてはならないんだ」風呂から上って昼食をとったの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...枯野(かれの)へ燃えひろがって...   枯野へ燃えひろがっての読み方
吉川英治 「神州天馬侠」

...枯野の火に捲(ま)かれて...   枯野の火に捲かれての読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...この枯野に、なにを探しているのか、草むらの中にうずくまって、土を掻き分けていた老媼(おうな)が、彼の跫音(あしおと)にふと顔をあげ、「オ、ほ? ……」驚いたような眼をみはった...   この枯野に、なにを探しているのか、草むらの中にうずくまって、土を掻き分けていた老媼が、彼の跫音にふと顔をあげ、「オ、ほ? ……」驚いたような眼をみはったの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

...彼が先刻(さっき)から丹念に写生していた枯野の流れが描きかけになっていた...   彼が先刻から丹念に写生していた枯野の流れが描きかけになっていたの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

...枯野のなかを行きながら遠く望む高嶺の雪...   枯野のなかを行きながら遠く望む高嶺の雪の読み方
若山牧水 「樹木とその葉」

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