...来熊(らいゆう)以来は頗(すこぶ)る枯淡の生涯を送り居り候...   
高浜虚子  「漱石氏と私」 
...枯淡の底からこん/\として湧く真実を詠じたい...   
種田山頭火  「行乞記」 
...私は閑寂枯淡の孤独生活にはいることができるやうになつた...   
種田山頭火  「其中日記」 
...枯淡の中に絢爛を蔵してゐる...   
田山録弥  「西鶴小論」 
...折れた茎の乱れ立つ中に空になつた蓮の実のところ/″\に残つてゐる形には枯淡の趣が味ひ得られるからであらう...   
永井荷風  「枯葉の記」 
...枯淡のさびを愛した芭蕉は...   
萩原朔太郎  「郷愁の詩人 与謝蕪村」 
...この枯淡の芸の世界に飛行したのをよろこぶ」とあり...   
古川緑波  「古川ロッパ昭和日記」 
...彼は枯淡の仏像を愛し...   
正岡容  「東京万花鏡」 
...それらはやがて同じ枯淡のあぢはひを含んでゐるに違ひないと思はれた...   
室生犀星  「故郷を辞す」 
...わびや枯淡の囈言づくめの俳壇にあらはれてゐることに気がついてゐるのであらうか...   
室生犀星  「俳句は老人文学ではない」 
...語り口も枯淡の裏に何ともいえぬ独得の妙味があった...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...金冬心などの枯淡のまねや...   
吉川英治  「折々の記」 
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