...私は私を肯定する・枯木へ糸瓜の蔓をみちびく・萱もみな穂に出て何か待つてゐるようなゆふ風・かういふ世の中の広告気球を見あげては通る・実つて垂れて枯れてくる・いちめんの夏草をふむその点景の私として・待つでもなく待たぬでもなく青葉照つたり曇つたり六月十一日梅雨日和...
種田山頭火 「其中日記」
...「梢から先に枯れてくる樹のやうに」參つてしまつた一人なのであつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...気をつけて見ると芝生が端の方から枯れてくる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もうその草も枯れてくると枯草の根や...
吉川英治 「三国志」
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