...枢は下りて、貴女の寝た事は知りながら、今にも濠へ、飛込もうとして、この片足が崖(がけ)をはずれる、背後(うしろ)でしっかりと引き留めて、何をするの、謹さん、と貴女がきっというと確(たしか)に思った...
泉鏡花 「女客」
...枢密議員たちの眼前に錠はおろされた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...他の枢密院議員たちがその寝床を取り囲んで立った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今度は脳神経中枢のどこか前とはちがった部分のちがった活動がスタートを切って...
寺田寅彦 「映画と生理」
...心は支配者として胸の中枢なる心臓に座し...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...方法的理解――方法を中心とする中枢的把握――と云ったが...
戸坂潤 「科学方法論」
...こうした理論が彼のクリティシズムの匿された枢軸をなしている...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...之が哲学の枢軸に位いすることになる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もしこの薬によって呼吸中枢を興奮させ得るならば...
豊島与志雄 「反抗」
...枢密官であり親衛軍の連隊長で陸軍中将であった人と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...父は現在枢要にもいたのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...神経中枢との距離がさ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...こういう順序で警視庁の神経中枢に伝達されたのであった...
久生十蘭 「魔都」
...霊枢年忌の文を引いて諫めたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして其陰陽五行説の本づく所は素問霊枢である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枢廟(すうびょう)の弊(へい)や今きわまる...
吉川英治 「三国志」
...ここにいま誰が時代の中枢をつかんでいるか...
吉川英治 「三国志」
...こういう機密な中枢(ちゅうすう)部としては...
吉川英治 「新書太閤記」
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