...攻者の武力が敵の中枢部に達し得ず...
石原莞爾 「最終戦争論」
...枢は下りて、貴女の寝た事は知りながら、今にも濠へ、飛込もうとして、この片足が崖(がけ)をはずれる、背後(うしろ)でしっかりと引き留めて、何をするの、謹さん、と貴女がきっというと確(たしか)に思った...
泉鏡花 「女客」
...枢密議員たちにエセックスの違法に対する声明書を朗読させ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その電離または破壊が脳の精神機能の中枢としての作用になんらかの影響を及ぼすことがあるかもしれないと想像することは...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...時々カイザーから呼立てられてドイツの領土国策の枢機(すうき)に参与していたようである...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...又は病的な中枢(ちうすう)神経から来る軽い眩暈のやうな種類のものに過ぎないのだらうと思はれたが...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...文化思想の中枢である帝都は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ボルドーの大司教だったスールディー枢機官の弟のアリューイ侯爵ヴィルジナル氏は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枢機官の帽をかぶった豚がついており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お待ち申しておりました」雨戸の枢(くるる)を外すのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...神経中枢との距離がさ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...王党派の陸軍大臣イゴール・アウレスキーが枢密顧問官に推薦され...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そのダイヤモンドがこの事件の枢軸をなしているので...
久生十蘭 「魔都」
...国家枢要の地位を占めた官吏の懐抱している思想と同じような思想を懐抱して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...すでに脳の中枢をやられていたので...
正岡容 「圓朝花火」
...また枢機官ドッサ Cardinal d’Ossat の書簡中にも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...評定所衆とよばれる枢機(すうき)の重臣たちがそろっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...そちの分別にまかせておく」鎌倉の枢機(すうき)で(ささや)かれたその一言が...
吉川英治 「私本太平記」
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