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テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...目黒(めぐろ)は物ふり山坂(やまさか)おもしろけれど果てしなくて水遠し...
永井荷風 「日和下駄」
...果てしもない幽鬱(ゆううつ)な冥想に耽って居た園田敬太郎は...
野村胡堂 「女記者の役割」
...果てしも無い抱擁が幾刻続いた事か...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...果てしもない貧乏に倦(う)みきって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...果てしのない波濤(はとう)の彼方(かなた)に...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...自分の讀んでゐるものがよく分らなくなり出してゐる者、まだ我々と同じ世界に住んでゐるのだが、ただ幾分斜かひに歩くので、度々、事物が自分の上にのしかかつてくるやうな氣のしてゐる者、ちつとも町を知らないので、果てしのない、意地惡な森の中のやうに、その中でまごまごしてゐる者、毎日毎日が苦痛である者、喧噪のなかで自分の意志を聞きとれずにゐる者、苦悶に壓しつぶされてゐる者、――この大きな都會のなかで、誰一人、さういふ者どもを救つてやらうとはしないのでせうか?こんなに急ぎ足に町を通り過ぎてゆく、彼等は一體何處へ行かうとしてゐるのか知ら? 彼等は寢るときは、何處に寢るのか知ら? そして寢られないときには、彼等のもの悲しげな眼の前を、一體どんなものが通り過ぎるのか知ら? 一日中公園に坐りこんでゐるとき、彼等はどんなことを考へてゐるのか知ら? よつぽど遠くからでも一緒になりに來たかのやうな兩手の中に、顏を突込んで...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...今ぞ出で立つ父母の国勝たずば生きて還らじと誓う心の勇ましさ或は草に伏し隠れ……果てしなく軍歌は歌われていく...
正岡容 「寄席」
...默つてゐては果てしがない...
森林太郎 「身上話」
...果てしもなく争った外国での二人であった...
横光利一 「旅愁」
...動かざる靄の果てしなくつゞく只中に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...果てしなくこの滿干がつゞいて行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「果てしもない懸引き...
吉川英治 「三国志」
...果てしがないと思ったか...
吉川英治 「私本太平記」
...鼎(かなえ)のわくような混乱と物議が果てしなく夜を徹し...
吉川英治 「新書太閤記」
...果てしのない様子に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二度追放「お! この事にばかり心を囚(とら)われていては果てしがない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...巨大建築群の連なりはほとんど果てしなく...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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