...果てしが無いのでそのまま八階に上って行った...
高浜虚子 「丸の内」
...つべこべつべこべ果てしないのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...こういった街には果てしが見えません...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...人を導きて城の外濠(そとぼり)内濠をのみ果てしなく廻(めぐ)り廻りて...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...常軌を逸(いっ)したお才の頭は果てしもなく狂って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何處まで行つても果てしがありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...存在と存在との果てしなき連續は...
波多野精一 「時と永遠」
...果てしもなく砂に溺(おぼ)れた私の食慾は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...パリにおけるこの人生は果てしない戦いだからです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...作者は 親兄の勘当ものとなり果てしわろき叔母見に来たまひしかな といふ歌のやうに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...三 大阪護送警察署にての訊問(じんもん)果てし後(のち)...
福田英子 「妾の半生涯」
...言葉が果てしない流れとなって出てきた――たぶん生涯に一度しか聞いたことのない...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...こちらが果てしない腐れ縁に悩まされだしたのである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...お互いに相手を立てているのに果てしなく見えたので...
吉川英治 「三国志」
...勝負はなかなか果てしもない...
吉川英治 「三国志」
...「しょせん、いちいち相手にしていては、果てしないぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...ようやく果てしない事と...
吉川英治 「源頼朝」
...果てしなく延びる書棚から取り出した戦慄的な書物を読み...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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