...果てしない暗黒だけだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...波また波と果てしもなく連なる水の堆積(たいせき)をはるばるとながめやった...
有島武郎 「或る女」
...然うして擦(す)つた揉んだと果てしなく諍つてるのが――校長の困り切つてるのが...
石川啄木 「足跡」
...果てしがないよ」「そう思うんですけどね...
梅崎春生 「凡人凡語」
...球体の鏡はその凹面鏡が果てしもなく連なって...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...果てしも知らぬ大森林の下闇を...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...それだけだって実に呆れ果てしまう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...變り果てし世の樣を見る事を忍び得ざりけん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...蕾手折りし快に晴れ空を射む矢壷空しく成り果てし濁煙の街の星なる聖者かなさやのなき刃いつしか人を切る妻もなく物乞ふ人の無我なれや牛の骨...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...冬枯した蘆荻の果てしなく...
永井荷風 「枯葉の記」
...御用聞は悪い者ばかり縛るとは限らない」平次の懐疑は果てしもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ハツハツハツ」浪人者檜木風之進の長談議は果てしもなく續きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「孫三郎の惡業は果てしもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸(や)っと山岳地帯へと果てしのないような...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...この希望のない果てしなき乾燥の中に取殘されてゐることは...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...果てしもない嘆きの身柄を持ち扱ふばかりであつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...果てしがないと思ったか...
吉川英治 「私本太平記」
...二度追放「お! この事にばかり心を囚(とら)われていては果てしがない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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