...果てしもなく現われ出る人の顔のいちばん奥に...
有島武郎 「或る女」
...果てしのない迷執にさまよわねばならぬ人の宿命であって見れば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...見渡すかぎり果てしもない大洋があった...
江戸川乱歩 「影男」
...そうしていましては果てしがないので...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...果てしない旅に人馬ともに疲れ果てた移民団などが来ていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...荷物を積みし車の來りしは日も既に暮れ果てし後なり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...果てしもない幽鬱(ゆううつ)な冥想に耽って居た園田敬太郎は...
野村胡堂 「女記者の役割」
...漸(や)っと山岳地帯へと果てしのないような...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...更にそれらを取り囲みながら果てしなく並み立っている松林の上に...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...何か果てしなく遠いところのものを見ているかのように見ていたりした...
堀辰雄 「幼年時代」
...果てしらぬ灰いろの帳(とば)りかと感じられた...
正岡容 「小説 圓朝」
...果てしがつかないから熊の死骸(しがい)を検(あらた)めてみようといふことになりました...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...いつまでやって見ても果てしの無い話だ...
三好十郎 「冒した者」
...果てしもなく争った外国での二人であった...
横光利一 「旅愁」
...「…………」果てしない沈黙がつづく...
吉川英治 「新書太閤記」
...果てしれぬ不幸はむしろ民自体の中にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...よしないことに生命は捨てるなよ」果てしない心地に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今も果てしもない大宇宙を飛んでいるよ...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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