...果てしのないその泥の沼には多くの男女の頭が静かに沈んで行きつつあるのだ...
有島武郎 「クララの出家」
...今一目逢いたかった……次から次と果てしなく思いは溢れてくる...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...目の届くかぎり果てしもしらぬ大森林のまんなかであった...
江戸川乱歩 「影男」
...變り果てし世の樣を見る事を忍び得ざりけん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...いつまでも果てしのないことです! そのうえに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...御用聞は悪い者ばかり縛るとは限らない」平次の懐疑は果てしもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大損をしたと喰つてかゝる有樣で――」幸右衞門の憤激は果てしもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處まで行つても果てしがありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ネチネチと果てしがつかねえ――尤も殿樣は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...果てしなく眠ろうとする誘惑に勝てないだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...パリにおけるこの人生は果てしない戦いだからです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...とうとう私はその果てしない下降ということを考えただけで気持の悪い眩暈(めまい)に圧倒されてしまったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...こういう果てしのない地域が発見されたということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはいつまでも果てしのないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――かくて果てしなき風と雲との爭ひ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...勝負はなかなか果てしもない...
吉川英治 「三国志」
...「果てしない押問答...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...我々はこの種の果てしのない思慕と追求を人類の歴史の巨大なる意義として感ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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