...自然のままの緑に波うつ果てしない大平原...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...果てしのない一面の蘆原(あしはら)は...
泉鏡花 「海の使者」
...それからそれへと果てしもなく連続するのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...その上なにが必要であるか? ところが、キリスト教を信じるものにとっては、完成の一階段を昇る度ごとに、もう一つ上の階段へ昇ろうという要求が生まれて来る、いま一つ昇ると、さらにまた上の階段が展けて、果てしがない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...果てしもない連続は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四十年配の老孃(らうぢやう)の好奇心は果てしもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かくの如くにして果てしなき連續即ち無終極性として發現を遂げる...
波多野精一 「時と永遠」
...彼らの住居は果てしなくつづいていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「皇帝の使者」
...死は私を果てしの無い苦悩の状態から解放してくれるではないか?――来たいときに何時(いつ)でも来るがいい...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...果てしない不満のようなものが残っているのをどうしようもなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...西の方にはずっと河内の野が果てしなく拡がっている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...果てしなくつづいていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...果てしがつかないから熊の死骸(しがい)を検(あらた)めてみようといふことになりました...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...この恐ろしさは果てしがなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それが熄(や)むと魂魄肉体(こんぱくにくたい)を抜けうせた如く昏々果てしもない麻酔の沼へ陥ち込んでいった様子...
吉川英治 「剣難女難」
...果てしなく醒(さ)めなかった...
吉川英治 「三国志」
...見わたすかぎり果てしもない晩秋の広野である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...再び黒吉は果てしもない昏睡の中に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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