...そこらで一休みしましょうか」お千代の暢気は果てしがない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...京都の西部のとある家は化物屋敷だという評判で久しく人も住まず荒れ果てるままにしてあったが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...見らるるとおり衰え果てて...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...既成政党の腐敗に厭き果てたる健全なる同志者は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...腐り果てた支配向きは...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...幾年間全く忘れ果ててしまった霊廟の屋根と門とに心付いたのである...
永井荷風 「霊廟」
...志津子は北海道の果てに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...餓(うゑ)と苛責(かしやく)とに疲れ果てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...荒れ果てた心のなかに...
林芙美子 「浮雲」
...ぞっとするような姿に変り果てたことだろう...
原民喜 「廃墟から」
...猶奴(ジュウ)の野郎すつかり忘れ果ててしまつてゐただ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...暗澹(あんたん)とした果てしのない雲が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...わびしくも情なき極みと相成り果て候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いまほとんどその相貌さえ変り果て...
吉川英治 「剣難女難」
...あわれ自害してお果て遊ばしました」曹丕はひどく後悔したが...
吉川英治 「三国志」
...周囲が、幾日も幾日も、果てしなく、石川伯耆守の、後のざんそに、日を暮しているまに、家康は、「彦右衛門...
吉川英治 「新書太閤記」
...慚愧(ざんき)の果て...
吉川英治 「源頼朝」
...「いつ果てるか知れないのが兵法者の常...
吉川英治 「宮本武蔵」
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