...いろいろ苦労した果てに細かいことも考えるようになってはいたが...
徳田秋声 「挿話」
...『俺の今までの腐れ果てた無益な生活は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いつか気も心もつかれ果て...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...唐天竺(からてんじく)の果てまでもという気分になりたがるものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さも疲れ果てた人の如くに尋ねた...
夏目漱石 「それから」
...果てしもなく噴き出すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...果てしなき直線的連續があるのみである...
波多野精一 「時と永遠」
...親とも生き別れた憂き身の果ての置き場所は...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...今はもう精(せい)も根(こん)も盡き果てた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ただただ老病にて相果て候が残念に有之...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...一行はや果てなむとす...
森鴎外 「文づかひ」
...そう言えば変り果てた中にも思いだすいろんなものがある...
森本薫 「女の一生」
...かくも浅ましく堕落し果て得るものであろうか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それは十数年前に碇(いかり)ヶ関(せき)の山中でわかれた福原主水(もんど)のなれの果てであった...
吉川英治 「鬼」
...それこそは紛(まぎ)れなく自刃して果て...
吉川英治 「私本太平記」
...ついに自害して果て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...果てなき黒い海潮(かいちょう)に舷(ふなばた)を叩かれていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どんなに果てなきものか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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