...彼は長い旅の果て...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...五段おとされたこと忘れ果て...
太宰治 「二十世紀旗手」
...やがての果てに彼女はクーキンの不仕合(ふしあわ)せに心を動かされて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...荒れ果てた小径(こみち)を...
寺田寅彦 「秋の歌」
...既成政党の腐敗に厭き果てたる健全なる同志者は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然るに無花果の葉は萎れながらに黄みもせず薄い緑の褪せ果てた色さへ残しながら...
永井荷風 「枯葉の記」
...すっかりその時に忘れ果て...
中里介山 「大菩薩峠」
...陸奥(みちのく)の陸(くが)の果てなる恐山――鬼が出るか...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆んどヒースと選ぶ處のない位荒れ果てゝ了つた僅かばかりの畑が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この地の果てのような場所まで来ると...
堀辰雄 「菜穂子」
...そのまま枯れ果てて三年後の夏の何日であったかに...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...雲が白く靡いて陸地の果てを劃して居るやうに思はれる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...――困(こう)じ果てておる縺(もつ)れ話を...
吉川英治 「新書太閤記」
...果てしなく引っ張り合っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ゆるしてくれ」苦しい、心の遠くで、「旅だ、果てのない旅だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...もっと困(こう)じ果てていることは...
吉川英治 「日本名婦伝」
...老将頼政もそこに自刃して果て...
吉川英治 「源頼朝」
...そのうちに半瓦や乾児(こぶん)がいることも忘れ果てた有様で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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