...自ら命をたって果てたのです...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...「情熱の虫がこの体に巣喰(すく)っている!」喧嘩(けんか)の果てに...
徳田秋声 「仮装人物」
...今では同じく京都のやうに悲しく廃(すた)れ果てゝはゐるものゝ...
永井荷風 「海洋の旅」
...荒れ果てた赭土丘(アケズ)の様に全然頭髪の無い人間だって俺は知っている...
中島敦 「南島譚」
...此儘朽(く)ち果てゝも怨とは思ひませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きりょう自慢が嵩(こう)じた果て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世界の果てのやうに遠く思へた...
林芙美子 「浮雲」
...こんな九州の果てで...
林芙美子 「浮雲」
...せっかく鎌倉に出来かけた新しい文明の気運はここに萎靡(いび)し果てて京都のみがまた旧のごとく文明の唯一中心となるに至った...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...いつ果てるともみえない鴉舌綺語(げきぜつきご)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...天才を死に果てたとは誰が気付かう...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...とうとう私はその果てしない下降ということを考えただけで気持の悪い眩暈(めまい)に圧倒されてしまったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...底なしの谷に果てのない湖海そして深淵と洞窟と巨人の森...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...蝦夷松前の果てまでもそのまま行かれた...
正岡容 「我が圓朝研究」
...私は私のうちに無数の心像が果てしなく去来するのを意識する...
三木清 「人生論ノート」
...一方は名もなき草叢裡(そうそうり)の窮措大(きゅうそだい)翁となり果てたまま悠々久濶(きゅうかつ)を叙(じょ)する...
夢野久作 「近世快人伝」
...いつまで待ち合していても果てしがねえから...
吉川英治 「江戸三国志」
...自身で先に立ち、ふたたび城外へ出て、血戦の果て、ついに味方の孤軍を拾い取って、城門へ収容した...
吉川英治 「新書太閤記」
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