...不死身の彼も重傷を怺(こら)えてのこの奮闘に疲れ果てたのであるか...
海野十三 「地球盗難」
...あるいは生命が果てるまでたたかう覚悟と見えた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...果てもない広い森林と原野の間に自在に横行していたものが...
寺田寅彦 「解かれた象」
...彼はずっと北の果てのオブドルスクにあって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そしてその諧謔(かいぎゃく)も世界の果てにおよぶ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この放射能原子雲の流れゆく果てはどこか...
永井隆 「長崎の鐘」
...落ちぶれ果てた姿で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまは無雜作に荒れ果てて一種異樣な光をおびた落ちつかない眼の光りが...
林芙美子 「暗い花」
...どんな事があっても私は中津で朽果てようとは思いません...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さうしてその何處へいつても葡萄畑の果てしなく續いてゐるやうな田舍の風景を...
堀辰雄 「夏の手紙」
...桜もいつか散り果てゝ……オツトそれじやまるでサツマ琵琶のやうだ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...「…………」今松は酒の酔いもなにもいっぺんに醒め果ててしまった...
正岡容 「寄席」
...記憶に刻まれてゐる英語を闇の中で果てもなく綴つては崩し崩しては綴りしてゐた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...行けども行けども果てしのない同じ野道...
吉川英治 「江戸三国志」
...こ、この、生れぞこないめが!」撲られている弟よりも、拳(こぶし)をかためて、打擲(ちょうちゃく)している兄のほうが、果ては、泣き顔を皺(しわ)め、ぽろぽろ涙をながし、疲れきった血相となっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...罪のない梅見客は、庭にまではいつて來て、果ては、ぼくの書齋を、たくさんな顏を並べて覗きこむ...
吉川英治 「折々の記」
...それが熄(や)むと魂魄肉体(こんぱくにくたい)を抜けうせた如く昏々果てしもない麻酔の沼へ陥ち込んでいった様子...
吉川英治 「剣難女難」
...果てなく白いものを夢みつつ揺られていた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
