...且つ役目を果せる以上吾身は如何にも處置せよといふ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...果せる哉(かな)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は、奥のお婆さんに聞えなければいいが、とはらはらしてゐたのだが、果せる哉、襖がすつとあいて、お婆さんが出て来て、「さ、歌コも出たやうだし、そろそろ、お休みになりせえ...
太宰治 「津軽」
...〔66字削除〕 果せる哉...
戸坂潤 「社会時評」
...京大学生代表達に云わせると文相は大学を「浪花節大学」にする企てを持っているそうだが、果せる哉、鳩山一郎氏は最近「酒井雲後援会」の会長となったのである...
戸坂潤 「社会時評」
...果せる哉(かな)...
中里介山 「大菩薩峠」
...この次には、カッポレや隆達が飛び出さないとも限りません」白雲が囁(ささや)くと、果せるかな、歌い手が急に韻文から散文に直下して、それから演説口調になりました、「皆さん、今晩の月を見て、皆さんのお心持はいかようにお感じなさいますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...果せる哉(かな)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...果せる哉、『仁者は壽し...
中島徳藏 「巽軒先生喜壽の祝辭」
...と、果せる哉...
長谷川伸 「奇術考案業」
...あんな役位ゐ果せるだらう...
牧野信一 「舞踏会余話」
...果せるかな小助六の名は...
正岡容 「寄席」
...私の考えでは二ツの面で充分それが果せる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...なん年経って望みが果せるかわからない...
山本周五郎 「初蕾」
...芸妓(げいぎ)連中が心も空にサービスをやっているうちに果せる哉(かな)始まった...
夢野久作 「近世快人伝」
...そうした責任も君はその通りに果せるか」「……そんな責任が本当に……僕にあるんでしょうか」「それはその場になって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その事に就いて取あえず報告したもんだからね……すると果せる哉(かな)だ...
夢野久作 「二重心臓」
...何等かの表現能力を持っている事を認め得られない筈はありませぬ」果せる哉(かな)...
夢野久作 「鼻の表現」
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