...枕もとの電燈を明るくした...
芥川龍之介 「死後」
...枕もとの水壜を手にとつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...坊ちやんが寝てゐられる枕もとに...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ベッドの枕もとには...
高見順 「いやな感じ」
...枕もとには母様が嫁入の時に着たキモノの絹の小さなキレや...
竹久夢二 「少年・春」
...枕もとのスタンドへ手をのばそうとしたとたん...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...枕もとの金(かな)ダライに梅干をうかべたうすい粥が...
峠三吉 「原爆詩集」
...大きな背負い袋を背負ったまま枕もとへ来て...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼女は枕もとの火鉢(ひばち)の前へ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼はふと彼の枕もとに誰かがうな垂れてゐるらしいのに氣づいた...
堀辰雄 「恢復期」
...私が節子の枕もとに殆んど附ききりで過したそれらの日々のことを思い浮べようとすると...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...枕もとには本も硯(すずり)も何も出て居らぬ...
正岡子規 「飯待つ間」
...太刀(たち)を引き抜いて枕もとに置いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その枕もとに藥瓶や七輪や使便(ママ)などが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...柿柿がまた一つぽたりと落(お)ちた楽しみにしてゐたのが毎朝かうやつてをしげもなく時には二つも三つも落ちるしまひには一つ残さずにみんなくされて落ちてしまふかも分らないさうなると楽しみはなくなる晩など枕もとにひびいて陰気な音を立てて落ちる...
室生犀星 「忘春詩集」
...必ず水を枕もとに置いた...
山之口貘 「酒友列伝」
...枕もとを見舞って...
吉川英治 「私本太平記」
...」街に展いた窓の出張(でっばり)に置かれた洋紅色の花鉢を寝台の枕もとに持ってくると...
吉行エイスケ 「戦争のファンタジイ」
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